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シンガポール#03 摩訶不思議【ハウパーヴィラ】に行ってはいけない
シンガポールの代表的なスポットといえば
・マーライオン
・マリーナベイサンズ
・ガーデンズバイザベイ
・ラッフルズホテル
ガイドブックやネットを開けば、これらの素晴らしさや、楽しみ方、交通アクセスなど、必要な情報を得ることができる。
もちろん私も例に漏れず、マーライオンの口から水を飲み込むポーズの写真を撮り、ガーデンズバイザベイのガーデンラプソディに酔いしれ、チキンライスやラクサを食べ、シンガポールを満喫した。
しかし、この旅でなによりも衝撃を受けたスポットがある。「Chaos(混沌、無秩序)」という言葉がぴったりの場所。
ハウパーヴィラ(Haw Par Villa)だ。
シンガポールに旅立つ1ヶ月前くらいだったと思う。TV番組のアナザースカイで中島誠之助さんがシンガポールを訪れる回を見ていて、とても惹きつけられる場所があった。それがハウパーヴィラだった。テレビの中でどのような説明をされていたかはまったく思い出せないのだけど、奇妙な像や、奇抜な色使いの園内が印象的で、私の脳内の何かを刺激し、これは必ず行かねば!と思ったことを覚えている。
当時は、ネットで調べても実際に訪れたという人の情報がほとんど見つからなかったのもワクワクを助長させた。Wikipediaによると、タイガーバームを開発し巨財を成した胡文虎と胡文豹兄弟により建設された巨大な庭園であるということがわかった。
ハウパーヴィラ (虎豹別墅, 拼音: Hǔbào Biéshù, Haw Par Villa) は、シンガポールに存在する庭園、テーマパークである。旧称のタイガーバームガーデン(Tiger Balm Garden)で呼ばれることもある。中国の儒教・道教・仏教や、様々な伝説・説話等をモチーフとした多数の奇妙な像とジオラマを中心に展示した施設である。
◾️ハウパーヴィラへ
マリーナ地区からタクシーで約20分。
観光客はあまり行かない場所のようだけど、運転手さんには意外とすんなり伝わった。
到着。入口から度肝抜かれる。
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入園料は無料。比較的物価の高いシンガポールで、これはありがたい。
(※2014年時点の情報。現在は地獄博物館のみ有料のようです。)
中華風な門をくぐると、もうそこは摩訶不思議ワールド炸裂。
以前はタイガーバームの宣伝を兼ねていたらしいので、タイガーバームと虎のモチーフもちらほら。お世辞にも可愛いとは言えないが、私大好きこういうの。
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園内を進んでいくと、宗教や中国の説話などをモチーフにしたジオラマの数々。でもほとんど理解不能。そこもまた想像力をかきたてられて、いい。
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◾️十大地獄
そして、十大地獄ゾーンはまじ地獄。
容赦ない閻魔大王様による裁きのシーンの数々。ちゃんとトラウマ。18禁。地獄には落ちたくないと、心の底から思う。悪いことをしてはいけないという教訓のためのジオラマなんだとしたら、確かに優秀である。いや、でもやっぱりここはあんまり見たくなかった。
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終わりの始まり。
地獄ゾーンも充分にダメージを受けたが、今でも強く印象に残ってるのが、蟹女と貝女。
なんでこうなった?
そう思わずにはいられない。
とんでもなく気持ち悪い奇妙。
でもやっぱり、私大好きこういうの!!!
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園内をまわり終わって、心も体もぐったりだった。私の想像の遥かに超えて超えて、超えまくってきたハウパーヴィラ。奇妙でカオスな摩訶不思議空間。
マーライオンやマリーナベイサンズで「シンガポールらしさ」を充分に堪能したら、ぜひ足を運んでみてほしい。きっと期待を裏切らないはず。
でも、行くのならそれ相当の覚悟を。
旅先でタイガーバームを見かけるたびに、私は今でもハウパーヴィラを思い出す。
つづく。
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