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ep.3 ママちゃんカレー

ルーカレーを作ったのは何年ぶりだろうか・・・

実はわたしは大のカレー好きである。
美術予備校で講師のバイトをしていた時も、講習会に来た高校生たちに
自己紹介がてら東京の美味しいカレー屋の話をしたり、
学生時代は、大好きな新宿の某美味しすぎるカレー屋で、ここのカレー好きなので働きたいと言ってバイトさせてもらったりしたほどだ。
しかしカレーと一口に言っても、わたしがこよなく愛していたのは

スパイスカレーだったのだ。

スパイスカレーといえば大阪だ。
わたしは大阪になんのゆかりも無いが、この関西で発展したスパイスカレー文化には非常に熱い眼差しを送りたい・・・
インドカレー(特に南インドカレー)風なサラッとした、そしてスパイスの効いたカレーをライスで食べる。
バターチキンをナンで食べるのとも違う、
カレーうどんの味とも違う、
お母さんが作るあのカレーとも違う
(我が家のカレーは父が作ったもののほうが印象深い気がする)
古美研(=古美術研究旅行:美大生必修の朝から晩まで日本古美術をめぐる旅)では、京都や奈良のスパイスカレー屋を調べては足を運びましたとも。
スパイス研究旅行でもあった・・・・

なんとなくお分かりだろうか・・・
スパイスカレー
そしてそのルーツを辿れば
インドカレー、パキスタンカレー、スリランカカレー・・・
この辺りも激アツなわけですよ。
バナナの葉でミールスを食べたいと思っては、お茶の水の某ケララ料理のお店へ行き、
スリランカカレーを嗜みたいと思っては北千住へ赴き、
料理上手な先輩を見つけては、チャパティ用フライパンを贈り、スパイスからバターチキンだのポークビンダルーだのを作ってもらい、
自分でもアメ横でクミンやらカルダモンやらクローブやらを買い、作ってましたね・・・

そもそも発端は多分、
地元に家族でよく行ってたカレー屋さんがあって、
そこが潰れた後にインドカレー屋になったんだけど、
確か父が、インドカレーはちょっと違うかな、ってなってあんま連れて行ってもらえず、
なぜかその気持ちを拗らせたまま上京して、
成仏させようと下北沢へ行ったり、神保町へ行ったりして
いろんなカレーを食べてみているうちに沼にハマっていったんだよな、多分。

そんなわけで、ここ数年わたしの中では
カレー=スパイス
だったんですよね。
小麦粉・・・要る?って思ってた。
でも

作ってみた。

ママちゃんカレー

・・・ママちゃんカレーって人から聞いて気に入って言ってるだけなんだけど、かわいい。
家のカレーってことだよね。
じゃがいも・にんじん・玉ねぎ・肉のみの、
煮込んでルー入れるやつ。

久しぶりに作ってびっくりしたよね。
スパイスを炒めない・・・!!!
あのルーに入ってますからね。
玉ねぎもアホみたいに炒めなくていいしね。

ルーは今回はゴールデンカレー中辛にしてみた。
なんか食べたことないかも、と思って。

カレーって一人前とかでは作らないじゃないですか。
作れないっていうか。
だからいっぱいできるのなんか嬉しいよね。
魔女みたいだしさ。

でさ、アチャールみたいな感じで付け合わせようと
ザワークラウトを作ってたんですよ。
これは数日前から漬けて発酵させてるんだけど
なんかどうも発行進んでないみたいで、
酸っぱくならずにただしょっぱく浸かってるんだよね。
去年ハマって何度か作ってたんだけどな〜
うまくいかない・・・
しょうがないので、余ってるキャベツで即席コールスローを作って添えた。
これがほんと手軽だし美味しいしで捗ります。
胡麻入れるんですよ。
美味しいよ、これ。
年々、酸味のあるものが好きになってくるね。

ご飯は玄米ともち麦を混ぜて炊いた。
たまには気分を変えて。
カレーほんとに美味しい。
食べてたら、疲れがどっと出て、涙が出てきた。
口いっぱい頬張ると、なんだか泣けてくる。
今日も超がんばったなあ。

もう寝なきゃと思って寝る前の薬を飲んでからこれを書いてるが、
ナイアシンのサプリメントのホットフラッシュが出てきてしまい
全身ヒリヒリ痒くてやばい。
これも出たり出なかったりで体の不安定さを痛感する。
また発疹も出てきたしなあ。
厄介です。
痒いし寝よう・・・
起きたら二日目のカレーを食べよう。楽しみ。

おやすみなさい。良い夜を。

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