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私的Mr.Children珠玉のラブソング・プレイリスト!

高校生の頃からミスチルが好きで(ちなみにきっかけは、当時憧れていた先輩がミスチルファンだったこと。笑)、特に高校から大学にかけて四六時中聴き込んでいた記憶があります。

当時の自分の熱量には及びませんが、現在に至るまでずっと大好きなアーティストです。

そこで、これぞと思うMr.Children珠玉のラブソングを、完全に独断で選んでみました。私的に特にグッときた歌詞と共にリストアップしています!
ちょっと古い曲が多いですが、決して「昔は良かった」的な発想はないです(笑)

もしかしたら、櫻井さんや他の方が全く違う見解を出しているのかもしれず、「全然違うよ!」という点があるかもしれませんが、あくまでも私一人の感想ということで…

それではいこう。
全私が選ぶMr.Children珠玉のラブソング!
(行ってQのタイトルコール風)

◯シーソーゲーム〜勇敢な恋の歌〜(1995年)

恋なんていわばエゴとエゴのシーソーゲーム/友人の評価はイマイチでも She's so cute/照準を絞ってステップアップしたい

25周年のライブでイントロが出た瞬間、一気に爆上がりしました!
若者男子(なのかな?)ならではの、欲望とか盲目感とか、相手の言動に一喜一憂して振り回されまくる感じ。そんなジェットコースターのような疾走感が心地良いです。MVもジェットコースターだから余計そう思うのかもしれません(笑)

思春期とかだと、クラスの誰がかわいいとか誰はイマイチ、なんて話になりがちですよね。
アイツはDV野郎だからやめとけみたいな類の「少しは参考にした方が良い友人の評価」もたまにはありますが、この曲でいう「友人の評価」とは、おそらく「え〜、あの子?別に大してかわいくなくね?」くらいのものでしょう。

周りがなんと言おうと、自分にとって相手が魅力的であればそれが全て。本当に好きになった相手なら、そんな評価なんかマジでどうでもいいですよね!

恋愛ってなんか素敵な感じに言われているけど、結局のところただのエゴにすぎないというのは本当によく言ったものだと思います(笑)

◯CANDY(2005年)

柄でもないけど会えると嬉しいよ/一人夜更けに孤独が爆発する

シーソーゲームの「僕」の年齢が10代後半から20代前半くらいだとすると、この曲は30代くらいですかね。
仕事やら日常生活の雑事やらに追われ、今までに様々なことを経験し、自分の人生にもうそこまで大きな期待はしていない。
そんな男性像が思い浮かびます。

私は女なので、男性の恋心というのはまぁわからないのですが、「柄でもないけど会えると嬉しい」にグッときますね。
もう無条件で恋に夢中になれるような年齢でもないし、そんな柄でもないけれど、自分には「君」が必要なんだと。この曲の独白感がたまらなく好きです。

余談ですが、男性目線の小説(二次創作ですが)で心境を描く時は、この曲の世界観をイメージしています(笑)

◯君が好き(2002年)

君が好き 僕が生きるうえでこれ以上の意味はなくたっていい

直球ストレートなラブソング…と思いきやそうでもなさそう。

「一日中ぼんやり過ごせば」「月も濁る東京の夜」「温い惰性の匂い」「煮え切らないメロディ」と、全体的には、なんだかあまりはっきりしない言葉が並ぶ印象です。

少なくとも、君が大好きで幸せいっぱい、二人の未来は前途洋々、という雰囲気はないですよね。曲調が明るいから、明るい感じの曲になっているけど。

あまり先の見えない、大っぴらにはできない恋なのかなぁという気もします。
かといって「失楽園」のような、覚悟を決めた濃厚な悲恋的なものも感じないし、もっと淡々としていて、なんだかぼんやりと、白黒つけられない感じ。「僕」の片思いなのかもしれないし。

そんな中でも、「君が好き」だけは力強く、はっきりとしていて、なんだかその気持ちだけを支えに自分に言い聞かせているような、それに縋っているような、そんな印象すらある曲です。

◯掌(2003年)

キスしながら唾を吐いて 舐めるつもりが噛みついて/ひとつにならなくていいよ 認め合えばそれでいいよ

この曲はラブソングというよりも、もっとスケールの大きなテーマを歌っている気がします。

統一する必要などまったくなくて、ただただ、認め合えればいい。「価値観も理念も宗教」も。
本当にそのとおりなんですよね。
それさえできれば、きっといろんな争いだってなくなることでしょう。 

とはいえ、この曲は、そういう道徳的な価値観を全面に押し出した曲ではないと思います。

「キスしながら唾を吐いて」「舐めるつもりが噛み付いて」ー優しくしたいはずなのに、大切に守りたいのに、そんな気持ちとは裏腹の行動に出てしまう。その矛盾をなんとも暴力的に歌った、強い表現が印象的です。

君は君で 僕は僕 そんな当たり前のこと
何でこんなにも簡単に 僕ら
見失ってしまえるんだろう?

◯LOVE(1993年)

彼になる気もなくて責任などさらさらさ/燃えるような恋じゃなくときめきでもない でもいつまでも君だけの特別でいたい

アルバム『Kind of Love』の次にリリースされた『Versus』に収録された曲ですが、これこそまさにKind of Love(愛のようなもの)にふさわしい一曲だと思います。

この曲に出てくる二人の関係にあえて名前をつけるとすると、いわゆる「友達以上恋人未満」になるのかな?

とても素敵だと思うんですが、現実問題、こういった関係を長く続けていくことは難しいんじゃないかと私は思うんですよね。

どちらかに恋人ができるまで、いやせめて、結婚するまでは全然良いと思うんです。
でも、もし自分の恋人なり配偶者にこの曲のような相手がいたら、心中穏やかではいられませんよね。
「二人きりで会っていいよ」と快く送り出せる人がいたとしたら、相当器が大きい人だと思います(笑)

名前のない気持ちがあってもいいけれど、きっと、いつまでもこうしてはいられない。

この曲の「僕」は「君」のことを大切に想いつつも、そのことを頭のどこかで予想しているのかもしれません。だけどやっぱり、「愛してるとは違ってる」んですよね。

◯Surrender(1999年)

コーヒーくらいで火傷したのが 動揺してる証拠なんだけど/暗闇を照らしてよ あの頃のように 君なしじゃ不安定なんだよ

ミスチルの失恋ソングといえば「Over」が定番だと思いますが、私はこの曲を推します!

暗くていいですね〜。
昔付き合っていた人が「ミスチルの曲は、耳触りの良い歌詞が多くてあまり好きじゃない」というようなことを言っていましたが、とんでもない。

急に(と思っているのは男性側だけかもしれませんが…)別れを切り出されて、彼女の手前一応落ち着いて見せようとはしているけど、全然できてないし、未練もありまくりで、全くカッコつけられてない。

この「かっこよくなさ」「情けなさ」こそがミスチルの真髄であり、本領だと私は思います!

◯Heavenly kiss(2000年)

誰より愛しく誰より憎い こんな気持ちは知らなかった/化けの皮を剥いだ君を愛せるのはそう 俺くらいなもんさ/言葉を超えてkiss  腑に落ちなくたっていいじゃないか

キラキラした恋愛を歌ったラブソングとは一線を画すのがこの曲!恋人か夫婦か、いずれにしても付き合いの長い二人を歌った曲に聞こえます。

ミスチルの曲における一人称は「僕」が圧倒的に多いのですが、この曲にいたっては「俺」。うまくはいえませんが、素の大雑把さのようなものが見え隠れする感じが、なんだかグッときます。

誰より愛しく誰より憎い。
本当に、この一言に集約される気がします。
心底大切な存在なのは本当なのに、なぜですかね?同時に死ぬほど腹も立つ。

私は偉そうに結婚生活を語れる立場の人間ではありませんが、確かに、夫婦間の出来事に何でもかんでも白黒つけようとするのは自殺行為かもなぁ、というのはなんとなく感じます。

もちろん時にははっきりさせなくてはならないこともあるけれど、うやむやのままにしておいた方がむしろうまくいく、ということは案外多いような気がしますね(笑)


…さて、改めて思うのは、櫻井さんはスーパースターのくせにフツーの人の心情を歌うのが実にうまいということです。

それはストレートな感情表現によるものばかりではなく、「アパートの脇 くたびれた自販機で二つ缶コーヒーを買って」(君が好き)とか、「オープンテラスのテーブル 食事中の会話もはずんでない」(Heavenly kiss)とか、ちょっとした日常風景の描写から自然とみえてくるものでもありますよね。

うーん…やはりミスチルは本当に素晴らしい。
生涯、ファンでい続けたいです!

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