「今まで苦しかったよね」という共感、傾聴だけでは腑に落ちない人へ
カウンセリングといえば「傾聴」「共感」が基本、、、と思っておられる方も多いですが、実はこの手法のみだと救われない人も一定数います。
今回は、そんなテクニックだけではいかない人の特徴と解消方法をお伝えします。
そもそも共感、傾聴の基本テクニックって?
私が知ってる範囲なんで狭いもんですが、心理学の言葉で「信頼関係」を意味する“ラポール“の技術として、うなづき、あいづち、繰り返し、沈黙、目線、相手の動作を真似るミラーリングなど、、、様々あります。
これって、恋愛HOWTO本でかなり応用されてるので珍しくもないし、アンジャッシュの渡部さんは全部テクニックとして多用使いしてたようで(笑)
これらテクニックは基本的に、脳作用に基づいて効果的と言われているものです。例えば、目線の話は、焦点をずらすことで海馬への働き方にアプローチしていたり、動作を真似るのはまさにミラーニューロンへのアプローチだったり。
「私はあなたを理解していますよ、、、」と思ってもらう(プラスα)技術を習得することを目的に、これらがカウンセラー養成講座内に組み込まれていることも多々あります。いやー、大事よね。信頼をしてもらうって。
で、この記事を読んでいる方は、それらテクニックが正直、鬱陶しかった人だと思います。(笑)以下で具体的にそう思った事がある人の特徴を挙げていきます。
元々共感性がすこぶる高い人(エンパスさん)である
エンパスって知ってますか?端的にいうと、共感性や感受性が強い人です。
共感、傾聴だけでは腑に落ちてこなかった人は、そもそも先天的に共感力(と密接に関係している神経細胞ミラーニューロン)が発達している人です。最近では、そういう人は(HSPや敏感さん)と呼ばれたりもしてたり。
先天的にこの感性がある訳なんで、後天的にこの共感力をテクニックとして活用する人のやり口が見えてしまいます。
なので、「今“共感をしてる自分“に酔ってる人」を、客観的にみてる感じにもなることもあったり。それくらい、他者の感情の共感力がそもそも備わっているということです。
こういう人は、自分の方がおおよそ感受性の面で優っているため、他人に共感性を求めたとしたら救われません。
そのため、共感はさておき、より実践的な解決方法を提示する、メソッド系の方が救われやすいので、そちらを活用することもしばしばです。
もしくは、科学的根拠は無いスピリチュアル系の人に、強めに「こうすれば良い」という明確をくれた人に引きずられたことがある人も多いかもしれません。
それがホンモノかどうかわかる観察眼がある
感受性が高いほか、観察する力も優れているので、テクニックとして共感、傾聴をしている場合は、それも見抜いてしまうという厄介すぎるくらい観察眼もあります。
言葉そのものではなく、それらを発してる本心の方を受け取ってしまう。
だから、もし共感を求めるならば、カウンセラーがそれすら感じないくらい超高度テクニシャンであるか、マジホンマもんの共感力を持っているかでないと叶えられません。
え、こんなあたし、ずっと共感してもらえないの、、、?という方の対処法です。
・「理解されよう」と思わない
まず、自分はそもそも他者から理解されにくい人で在る、ということを受けれることが大事です。(元も子もないって?悲しいって?その気持ちめちゃくちゃ共感しますよ!笑)
解って欲しいですよね。でも、解るほどみんな敏感ではないです。でもね、だからこそこの感覚値は武器にもなります。
・理解する側にいること
理解してもらう側にいてもそれは一向に叶えられません。でもその感受性の高さは、理解する側にまわった際に力を発揮します。
感受性が“鈍“な人の「〜してみたら?」というようなアドバイスは真に受ける必要はありません。(そもそもツクリが違います)
あなたならではの鋭い観察力で、ぜひアドバイスする側にいてください。「理解されたい」という気持ちを横に置けるようになれば、その位置に行くことができます。と、いうかそのステージに行くしかない!!
・自己開示の場所を増やしていく
大体、思い悩んでいる人は、自分の居場所が一つか二つに限られています。限定されてるから他に逃げれない状況なんですね。だから、いつでも逃げれる場所をもう2つ3つと意図的に作っておくといいです。←私の課題でもある(^^)
逃げ場(飛び地ともいう)が複数あると、自分の気持ちは全ては理解されてなくても、別の場所で自分は需要があるから「ま、いっか」と、初めて思えるのです。
等身大の自分を表現できる“飛び地“となる場所が必要なんですね。(熊谷晋一郎さんの理論です)
この「ま、いっか」と思えるようになる環境づくり=居場所を複数にするがまず大事。
・才能を活かす
これも、「開示コミュニティを増やすこと」につながります。あなたが才能を活かしたら、世の中から需要が出てきます。そして、そこがあなたにとって飛び地(健全な依存先)の一つにもなるからです。
才能を発揮するには、まずあなたが、良さも悪さ、できること、できないことも知っていることが必要です。
セッションでは、私からの質問で、徹底的な内観を促し、クライアントからでてきた言葉の調和を視て整理した上で、クライアント本来の姿(才能を発揮したカタチ)について言語化をして説明していきます。
※言葉の調和は、私独自の能力です。
コーチング、というより、本来あなたが輝く姿に近づけていく、コンサルです。
「今まで苦しかったよね」とか「よく頑張ったね」という言葉がなぜか心に入っていかない、、、そんなあなたに受けてほしいセッションです。
参考サイト・文献
■自立とは依存先を増やすこと
https://www.univcoop.or.jp/parents/kyosai/parents_guide01.html
■共感の理論と脳内メカニズム
シンパシー は感情の「共鳴現象」的な側面を意味し、より受身的な要素
エンパシーは「感情移入」的な 側面を意味し、より能動的な要素
(Davis 1994)。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/hbfr/38/2/38_133/_pdf/-char/ja
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?