俺、何を欲しがったらいいと思う?
なんかほしい。
あー、なんか欲しいなあ。
俺、何を欲しがったらいいと思う?
と、夫が、こどもたちに聞いている。
あー
また変なこといいだした。
こんなおとうさんを無視せずに、
いつも真摯に答えてくれる、優しい
こどもたち。
babyちゃん(17歳娘)とboy(14歳息子)です。
インプラント。
高すぎる。ほしいけど。
かばんは。
それはこないだお母さんにもらった。
テナーサックス。
いらん。
時計。
お、ピクっときたぞ。
鍋。
うーん、まあ要るけど。
消しゴム集めたら?
...
欲しいものがあるから買うのだ、ふつう。
何を欲しがったらいいのか、ひとに相談する
なんて、どうかしている。
こどもたちも、そこを突っ込まずに
すぐ
「インプラント」
って。
さすが、長いこと、このおとうさんといる
だけのことはある。
夫は、欲しいものをみつけて、
欲しい欲しいと騒いで、(だいぶ騒ぐ)
探して、
見つけて、
買う、
届く、
わあーい。
という一連の時間を
ひとつのエンターテイメントだと思っている。
「欲しがって、買う」
という行為が目的なので、こんなことを
言うのだ。
届く、
の後、ネット購入したものは、たいがい
失敗するので、
わあーい
じゃなくて
わあーーー!
ってなる。
そのあと
ちがーう!
いらーん!
かえすー!
てなるよ。もうそこまでは通常運転。
このドタバタ劇にも慣れた。
結局、何を欲しがったらいいのか、
正解は出なかった。
おとう、どうしょうもねえな。
と思われて終わった。
あ、また反面教師しようとしただけか。