・・にんげんをしているひとなの？

インスタグラムをやっている。
ほとんど使わなくなったけれど。

これは、仕事で使っていて、
自分で作って、販売している作品や、
イベント告知などに使っている。

注文をダイレクトメールから受けられるように
しているため、知らないひとから
DMやいいね。をもらうことがある。

先日、わたしが作った物に対して、
いいね。をくれたひとがいたので、
(そんなことは多くはない)
そのひとのページを拝見した。

NEW垢/27／副業NG
盛れたのしかあげてません。
自己満グラムです。

とあり、アイコンは今どきの、色が白い
中性的な男のひと本人(たぶん)の写真。

NEW垢、は、新しいアカウントのことか。
27は、27さい、てことだね。
副業NGていうのは、なんのことだか
わからない。
お仕事の依頼はお断り、ってことかな。
見た目に自信があるのかな。

その人が何枚か、ご自分の顔写真を
あげていたが、それを見たわたしの脳が、
困惑していた。

コレハ、、チョット、ホンモノノニンゲンカ
ドウカ、ワカリマセン。

45年、人間のような姿形を見て、
人間か、人間のようなつくりものか、を
見分けられてきたのだが、あたまが、

もうどちらなのかわかりません。
判断がつきません。

と言うのだ。
じいーっっ
とみてみる。

わからない。

コマーシャルでも、みた。
売り出し中のアイドルの子だな、と思って
いたら、AIが作った女の子だった。

夕飯時に、こどもたちに、

「ショックです。
もうおかあさんは、ほんとうの人間か、
AIが作った人間なのか、
わからなくなりました」

といって、その男のひとの写真をみせた。
babyちゃん(娘)は、うーん、たぶん人間、
といい、boy(息子)は

「ぼくはわかるよ。いつもこういうのは
よく見てるから。これはほんものの人間。
おかあさんはもういいよ。
もう、わからなくてもいい。
もう、ゆっくり過ごしな。」

と言ってくれた。
ありがとう、優しいboy。

はい。
もう、いいですか。
わからなくてもいいですか。
あきらめさせていただいていいですか。
いち、ぬけていいですか。

もうあと何年かすれば、画面をみて、
それがほんものの人間か、AIが作った人間か、
など、どうでもよくなっているのかも
しれないな、と思う。
真贋ませこぜでぬるっとやっていそうだ。

出生率も下がっているし、人手不足だし、
いろいろお仕事をしてもらって、
助けていただかないといけなくなるだろうし。

AIにとって替わられそうな仕事は、
インテリジェンスな仕事、知的な仕事からだ、
と言われているらしい。
肉体労働的なもののほうが、難しいのだろう。

ニュースで、

「これは、AIの自動音声が読んでいます」

みたいな字幕が出ることがある。
ほんものの人間が読むアナウンスとの違いは
微妙だが、まだ今は、その違いがわかる。

芸術分野も。
簡単にお題やイメージを伝えるだけで
素晴らしいイラストを描いてしまうらしい。

はあ。
まいっちゃう。

私たちがこれまで、一生懸命獲得した技術は、
なんやったんや。
人間は、どうしたらええんや。

ひとつだけ言えることは、
もう、AIがいなかった時代に戻ることは
できないっていう事だ。

にんげん　with AI
で、やっていきたいけど、
にんげん vs AI
に、なるんじゃないか、と
賢いひとたちは危惧しているようだ。
自分が作ったものを、制御できないなんて
むちゃくちゃこわい。

夫は、

「この地球にとって1番ジャマな存在が
人間だって AIが確信したら、まあ、
終わりやわな。」

と言っていた。
手塚治虫の描いていた世界が、ほんとうに
やってきたんだな。

AIのことなんて、全然知らないけど。
知らないまま、生きて、しねるのかと
思っていたけど。
そういうわけにはいかなそうだ。

振り向いたらやつがいた
って感あり。

なんか、早かったなー。