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ふわふわしたSOとやりがい推しよりお金での評価の方が誠実という話

こんにちは、ミッキーです。

年収を下げての転職について下記のツィートが話題になっていますね。

年収は高く安定はしているものの、組織の理論に窮屈さを感じている大手の社員が、自由な気風ややりがいを求め、ベンチャーに転職する例は近年多いですね。メルカリをはじめとしたスタートアップの成功事例や、Twitter上で目にするスタートアップ社員のイキイキとした様子に影響を受けるのだと思います。

そうした転職でよく聞くのが

「年収よりもやりがいを取ってベンチャーへ」

という言葉です。

実際にどうしてもやりたい事があって転職される方もいると思いますが、仮にも大手に就職した方々です。頭の中で算盤を弾いてない事は無いと思います。

具体的にいうと、未上場のスタートアップは資金力がない分、社員を集めるためにストックオプション(SO)、要は株式を配布します。

仮に1,000万の年収を500万に落とした場合、5年働いたら2,500万のマイナスとなります。しかし、

5年以内に上場し、執行した株式が4,000万の利益がでたら転職しなかった場合よりも1,500万のプラスの利益になる。

このような計算をしていると思うのですが、しかし現実は、

SOは経営幹部や1桁番目の社員の順に付与されていきます。30番目以降の社員に付与されるのは数は少なくなっていきます。上のツイートでは”フェアネスを持ってSOを発行した事案は数例”とあるので、付与されれば上出来の部類になるようです。

【注意!】リスクを避けるために、SO制度があり、書面に落ちているかの確認が重要です。制度作成中として確約されないケースは、付与されないリスクがあると認識しておいてください。

次のポイントは、そもそも会社が上場できるのかという点となります。会社が順調に成長しないと上場までは漕ぎ着けられませんし、順調だとしても何らかの問題を抱えていた場合、承認は下りません。

さらに無事会社が上場したとしても、すぐにSOを執行できるわけではありません。株価の安定等の理由のため、社員のSOには一定のロック期間が設けられていて、一般的には数年単位の期間となります。5年後も会社と株価が好調とは限らないので、なるべく短い方が良いでしょう。

(一攫千金?)SOについてまとめ
・書面での確約がない場合など、付与されるかわからない
・初期の社員以外は付与される数が少なくなる
・上場できるかわからない
・ロックアップ期間の終わりまで在籍できるかわからない
・ロックアップ解除後の株価がどうなっているかわからない

終わりに
いかがでしたか?「お金について語るのは汚い」「年収を下げ、やりがいを追求するのは美しい」という風潮が日本にはまだあります。

しかし、十分な年収を提示できない代わりに、やりがいという言葉と書面に落ちていないSO付与で人材を招き入れるのは上のツィート同様、疑問をもちます。

やりがいあったら安い報酬で働くべし、なんてそれこそ”やりがい搾取”ですよね?

最初から諦めずに、やりがいも年収も、+αでSOも両立の道をまずは目指していいんじゃないでしょうかね?

それでは!

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