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究極のPDCAサイクル❶:ISOマネジメントシステムとは?

1.社会的な役割を果たす近道とは

11/25の投稿(【コスト❷】コスト削減で創出した利益を企業のサステナビリティに活用しよう!)の中で、コスト削減で創出した利益を、「安全」「品質」「環境」に投資をすることにより、社会的な役割を果たしつつ、企業にとってのメリットを享受できるとお話しました。

「安全」「品質」「環境」への投資とは、企業が「従業員」「お客様」「地球」を意識した活動を強力に推進することだと私は考えています。

具体的には、下図のように、「従業員」の「災害ゼロ・健康」「お客様」の「顧客満足」「地球」の「環境保全」です。

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2.「従業員」「お客様」「地球」の笑顔のために

「災害ゼロ・健康」「顧客満足」「環境保全」を推進するには、企業が「労働安全衛生」「品質」「環境」それぞれを確実にマネジメントすることが必要不可欠です。

スイスのジュネーブに本部を置く国際標準化機構(International Organization for Standardization(略称ISO))がそれらのマネジメントの仕組みを規格化しています。

それが、ISO45001(労働安全衛生マネジメントシステム)ISO9001(品質マネジメントシステム)ISO14001(環境マネジメントシステム)です。

私は、これらのマネジメントシステムを「従業員」「お客様」「地球」の笑顔を絶やさない仕組みだと考えています。

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3.ISOマネジメントシステムは「PDCAサイクル」で構成されている

ISO9001(品質)ISO14001(環境)は、2015年に改訂され、ISO45001(労働安全衛生)は2018年にISO化されました。

2015年の改訂より、ISOのマネジメントシステムは、図のように同じ構成のPDCAサイクルになっています。

Plan(組織の状況・リーダーシップ・計画) ⇒ Doの準備(支援) ⇒ Do(運用) ⇒ Check(パフォーマンス評価) ⇒ Act(改善)

そして、同じ構成のPDCAサイクルの中に、それぞれ特徴を追加しています。例えば、「労働安全衛生」なら「働く人」や「緊急事態」に関わるものです。

スライド3

ISOマネジメントシステムは、世界共通の仕組みです。また、説明した通り、各規格が共通のPDCA構成になっているところが特徴です。

そのため、企業がこのISOマネジメントシステムを旨く活用することで、効率化が図れたり、シナジー効果を発揮することができます。

4.私の前職での経験

私は、前職の食品メーカーで、事務局として、ISO14001(環境)ISO45001(労働安全衛生)の導入するとともに、これらにISO9001(品質)を加えた3つのマネジメントシステムを統合させて運営していました。

今日は、ISOマネジメントシステムの簡単な説明のみですが、次回以降の投稿では、私の経験を踏まえ、これらのシステムが企業に与える素晴らしい影響についてお話ししたいと考えています。



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