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乳がんの妻 パニック障害の僕

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2023年12月の記事一覧

#17 うつ病発症

#17 うつ病発症

膠原病内科の先生に相談したところ、同じ大学病院内の精神科へ紹介状を書いてもらえることになりました。
次の日、朝一番に妻を精神科へ連れて行くことに。

精神科の待合室は患者で溢れかえっていました。
ストレス社会の現代日本が反映されているようです。
朝の9時に行って待つこと7時間、妻はもちろん我々家族もぐったりしてしまいましたが、連れて帰ったところで我々家族には妻をどうしようもないので、診ていただくし

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第三の試練

第三の試練

妻は何も食べなくなり、ますます弱ってきたので、匂いで食欲が出るかと思い、スパイスカレーを作ることにしました。

過換気症候群になってからエナジーゼリーしか食べなかった妻が、スパイスの香りに誘われてカレーに口をつけました。

とりあえず良かったと思いました。
ああ、やっと落ち着いた・・・と思いました。

しかし、それはまた、突然やってきました。

2021年8月10日
仕事から帰ってリビングに入った

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#15 皮膚筋炎の治療の先に待っていたもの

#15 皮膚筋炎の治療の先に待っていたもの

乳がんの入院も長かったと思っていたのに、今度はその倍以上の1ヶ月以上の入院とのこと。

治療は大量のステロイドを服用して、徐々に減らしていくという治療のようです。
この入院もコロナ禍だったため面会禁止です。

妻の入院中は、また僕が子供たちの食事を作ったり、母に助けてもらったりしながら、なんとか5週間を乗り切りました。

退院することになった妻を病院に迎えに大学病院へ行くと、妻はステロイドの副作用

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#14 妻と僕の新たなる闘い

#14 妻と僕の新たなる闘い

妻の背中の傷もようやく落ち着き始めてきたので、久しぶりにちょっと外へ出るか、ということで大阪城公園を散歩することにしました。

令和3年4月1日 空は晴れ渡り、とても天気の良い日でした。
桜の木を通して道にこぼれる陽の光が万華鏡のようで美しかったです。

肌が少しジリリとしてきましたので、30分ほど歩いて帰ることにしました。

そんなある日、、、

妻の顔が赤いことに気づいたのは、散歩に行って1ヶ

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#13 シリコンで再建か、自家移植による再建か

#13 シリコンで再建か、自家移植による再建か

乳がん摘出をしたあと、乳房の再建をするのかしないのか、するなら同時にするのか後でするのか、どういう方法でするのか、を考えねばなりません。

過去に、乳がんの権威と言われるドクターによる自家移植乳房再建をしたという僕の友人ツナちゃんは、シリコンによる再建を勧めました。
再建した乳房の形が酷いものだったらしいのです。
その後ツナちゃんは、東京で乳房再建で有名は某クリニックにて、再度シリコンによる再建を

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