みっきーちゃん
自分が心筋梗塞になった時の記録を小説と漫画にしてまとめています
先日、妻と一緒に初めてコストコへ行ってきました。 今更ですが。。。 そのコストコはアウトレットモールが隣接してるため敷地が広大で、駐車場だけでも、どこへ入れば良いのか迷います。 わかりにくい、わかりにくい。 「コストコにいちばん近いP」とか「2番目に近いP」とか、わかりやすい表示にしてくれと言いたい、原田知世が主演で。 なんとかクルマを駐車場に停め、いざ入店しようとすると、会員カードを持ってるはずの妻が、コストコスタッフに止められました。 なんだかよくわかりませんが
友人の経営する精神病院に入院した妻。 とりあえずホッとしたというのが正直な気持ちでした。 なんせ、今まで見たこともないモンスターと化した妻の姿に戦々恐々でしたので。 入院した日も、点滴を倒すなど、ひと暴れしてたとのこと。 次の日もクルマで1時間かけ、妻が持ってきて欲しいという本や着替えを持って行ったのですが、コロナ禍のため本人に直接渡すことができないため、看護師さんに渡してもらうようにお願いするわけです。 その帰りでした。 看護師さんから携帯に電話がかかってきて、妻が頼
膠原病内科の先生に相談したところ、同じ大学病院内の精神科へ紹介状を書いてもらえることになりました。 次の日、朝一番に妻を精神科へ連れて行くことに。 精神科の待合室は患者で溢れかえっていました。 ストレス社会の現代日本が反映されているようです。 朝の9時に行って待つこと7時間、妻はもちろん我々家族もぐったりしてしまいましたが、連れて帰ったところで我々家族には妻をどうしようもないので、診ていただくしかありません。 待っている間、僕が妻の病状を研修医と思しきドクターに最初から説
妻は何も食べなくなり、ますます弱ってきたので、匂いで食欲が出るかと思い、スパイスカレーを作ることにしました。 過換気症候群になってからエナジーゼリーしか食べなかった妻が、スパイスの香りに誘われてカレーに口をつけました。 とりあえず良かったと思いました。 ああ、やっと落ち着いた・・・と思いました。 しかし、それはまた、突然やってきました。
乳がんの入院も長かったと思っていたのに、今度はその倍以上の1ヶ月以上の入院とのこと。 治療は大量のステロイドを服用して、徐々に減らしていくという治療のようです。 この入院もコロナ禍だったため面会禁止です。 妻の入院中は、また僕が子供たちの食事を作ったり、母に助けてもらったりしながら、なんとか5週間を乗り切りました。 退院することになった妻を病院に迎えに大学病院へ行くと、妻はステロイドの副作用でムーンフェイスになっていました。 皮膚筋炎は筋肉の炎症でもあるので、体のいたる
妻の背中の傷もようやく落ち着き始めてきたので、久しぶりにちょっと外へ出るか、ということで大阪城公園を散歩することにしました。 令和3年4月1日 空は晴れ渡り、とても天気の良い日でした。 桜の木を通して道にこぼれる陽の光が万華鏡のようで美しかったです。 肌が少しジリリとしてきましたので、30分ほど歩いて帰ることにしました。 そんなある日、、、 妻の顔が赤いことに気づいたのは、散歩に行って1ヶ月ほど経ったある日のこと。 最初に思ったのは、散歩して日焼けでもしたのかと思った
乳がん摘出をしたあと、乳房の再建をするのかしないのか、するなら同時にするのか後でするのか、どういう方法でするのか、を考えねばなりません。 過去に、乳がんの権威と言われるドクターによる自家移植乳房再建をしたという僕の友人ツナちゃんは、シリコンによる再建を勧めました。 再建した乳房の形が酷いものだったらしいのです。 その後ツナちゃんは、東京で乳房再建で有名は某クリニックにて、再度シリコンによる再建を受け、満足な結果になったとのこと。 妻と色々考えた結果、広背筋皮弁という背中の
昨夜、行きつけのBARへ行って、マスターと喋りながらハーパーソーダを4杯飲み終わったところで帰ることにした。 時間は23時を回った頃。 地下鉄の駅へと降りて行く階段の踊り場で、中年の男性と20代と思しき女性が向かいあって、何かを話している。 「そんなふうに言ってもらえて、僕も嬉しかった」 と中年男が言うと、若い女性は 「はい、、、はい、、、」 と答えた。 お酒を飲むと視覚が怪しくなる代わりだろうか、聴覚が異常に鋭くなる。 駅へと急ぐ雑踏にかき消されるどころか、エ
僕が大学附属病院の口腔外科に在籍していた頃、全身麻酔で目を覚ました患者さんが苦しそうにしてるのを見ていたので、妻にはそんな苦しい思いを何度もさせたくないというのが正直な気持ちでした。ゆえに同時再建を勧めたのですが、それでよかったのかどうかはわかりません。 人によって色々考え方も違うでしょうし。 また、術後に胸がぺたんこになってしまった現実を見ると、やはり女性は少なからずショックを受けると聞きますので、できるだけその時間がない同時再建の方が良いだろうと考えたことも理由の一つで
詳しくは、このマガジンの第一話へとつながるのですが、結論を言ってしまえば、特別個室になってしまいました。 支払われる入院保険金をオーバーしますが、コロナ禍で一般個室は満床ですし、第一に妻がストレスなく病院生活送ることが大事ですので、個室が取れたことを良しとしました。 妻も僕も入院なんてしたことがなかったので、全てが初めてのことばかりで、選択が正しかったのかどうかなんてわかりません。 できる限りのことをする──そんな心境でありました。