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第三の試練

妻は何も食べなくなり、ますます弱ってきたので、匂いで食欲が出るかと思い、スパイスカレーを作ることにしました。

過換気症候群になってからエナジーゼリーしか食べなかった妻が、スパイスの香りに誘われてカレーに口をつけました。

とりあえず良かったと思いました。
ああ、やっと落ち着いた・・・と思いました。



しかし、それはまた、突然やってきました。



2021年8月10日
仕事から帰ってリビングに入った途端、不穏な空気を感じました。
妻に表情がないのです。

無表情で長女に対して、何かを言わそうとしてるのですが、まさか実家へ帰りたいと言いだすなんて、数日前にカレーを美味しそうに食べていただけに信じられませんでした。

妻を寝室に連れて行き、彼女の気持ちを聴いてみると・・・

妻は20年前も育児ノイローゼで鬱状態になり、長崎に帰りたいと泣いたことがあったのですが、今回はステロイド服用によって鬱状態になってるような気がしました。
20年前と表情が同じです。

なんで僕が攻撃されるか分かりませんが、とにかく妻は僕に対して恨んでると言い、またもや何も食べない状態になってしまいました。

甲斐甲斐しく妻の看病をし、家事をして、なぜ矛先がこっちに向くのだ!と、言いたいことはありましたが、そこは我慢して、「せやな、僕が悪いんやな」となだめながら話を聴きましたが、僕が仕事へ行ってる間に自殺でもしたら困るし、もう家族ではどうしようもない状態になってしまったので、次の日、僕は妻の膠原病内科の主治医に相談に行くことにしました。

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