見出し画像

#13 シリコンで再建か、自家移植による再建か

乳がん摘出をしたあと、乳房の再建をするのかしないのか、するなら同時にするのか後でするのか、どういう方法でするのか、を考えねばなりません。

過去に、乳がんの権威と言われるドクターによる自家移植乳房再建をしたという僕の友人ツナちゃんは、シリコンによる再建を勧めました。
再建した乳房の形が酷いものだったらしいのです。
その後ツナちゃんは、東京で乳房再建で有名は某クリニックにて、再度シリコンによる再建を受け、満足な結果になったとのこと。

妻と色々考えた結果、広背筋皮弁という背中の筋肉や脂肪で乳房を形作る方法で、乳がん摘出と同時に再建することになりました。

ツナちゃんにシリコンを勧められたのに何故?

シリコンは10年後くらいに入れ替えをしないといけない可能性があるのに比べ、自家移植は、その後のメンテナンスフリーであること。

そして、形成外科の主治医の先生を妻が信頼していたことです。
手術の説明などで何度か形成外科で主治医の先生と話をして、人柄が良いと感じたようです。


さて、手術は乳がんの摘出と同時に脇の下にあるセンチネルリンパ節生検というのを行った結果、転移がなかったとのことで、乳房再建手術まで問題なく行われたと執刀医の先生から説明がありました。

手術は8時間ほどかかり、その間、途中パニック障害が起こりそうで起こらないという波を越えて、僕は妻の病室で待機していました。
妻が病室に帰ってきても、コロナ禍での手術であったため、手術の説明を聴いたらすぐに退室を求められ帰宅。
妻の入院中もお見舞い禁止です。


というわけで、無事に手術は終わり、妻は家に帰ってきました。

妻の背中と脇の下に切開した傷があり、そのテープの張り替えをしないといけないわけですが、当然妻自身は手が届きませんので、その役目を僕がすることになります。

身寄りのない独身女性だと誰がするんでしょうか、、、

謎ですが、、、

こうやって妻のケアをしながら、彼女の健康を取り戻すべく毎日を過ごしていたわけですが、我々夫婦は更なる困難に苛まれるのでした。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?