バックキャスティング思考

少し前に、SDGs経営についてまとめました。SDGsの目標達成には、個人単位だけでなく、企業単位での取り組みも重要になります。そのため、SDGsではビジネスでも抑えておきたい内容が含まれます。その流れで下記2つのキーワードは抑えておいて損はないと思います。

・バックキャスティング思考
・アウトサイド・イン・アプローチ

そして、今回は1つ目の「バックキャスティング思考」について私が思うことを簡単にまとめてみます。なお、過去にまとめたSDGs経営の記事は下記になります。4回に分けて投稿した最初の1本目になります。

バックキャスティングとは
まずは簡単にバックキャスティングの説明です。「バックキャスティング」で検索するといろいろヒットします。下記はコトバンクからの引用です。

未来のある時点に目標を設定しておき、そこから振り返って現在すべきことを考える方法。地球温暖化対策のように、現状の継続では破局的な将来が予測されるときに用いられる。
引用:コトバンク

次にSDGsでの表現を確認していきます。経済産業省の「SDGs経営ガイド」には下記の説明が載っています。

SDGsは、2030年までの世界の「あるべき姿」を示している。「今できること」の延長線上に将来を予測するのではなく、この将来の「あるべき姿」から逆算して「今何をすべきか」を考える「バックキャスティング思考」が必要である。
引用:SDGs経営ガイド

要するに、ビジネスで良く使われている「ゴールから逆算する」ということです。ある程度ビジネス経験がついてくると、自然にやっていることではないでしょうか。バックキャスティングというカッコいい呼び方があったのですね。

例えば私の場合、経営診断でクライアントに改善提案を行います。まずは企業のあるべき姿を定義し、そこに到達するための課題と、課題に対する施策を提案します。これも1つのバックキャスティング思考になると思います。

SDGsは未来志向のツールです。「2030年から逆算する」という考え方は世界の共通目標としてとても良いアプローチだと思います。そして、このバックキャスティング思考はビジネスにおいても非常に効果的です。ある程度経験を積んだビジネスパーソンであれば意識してきたいところです。

今回はバックキャスティング思考を取り上げました。
次回はアウトサイド・イン・アプローチについてまとめる予定です。

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