「ミチシロカ」のnote編集担当です。
新年を迎え、みなさんいかがお過ごしでしょうか。
北海道内で地域貢献・地域活性化に寄与する体験型教育プログラムとして2022年夏に初めて開催した「ミチシロカ」。
実は、2023年冬の実施に向けて着々と準備を進めています。また報告できる時機にきましたらお知らせいたします。
今回のnoteでは、記念すべき第1回の音更町でのプログラムに参加した学生の中から畑田赳さんのインタビューをお送りします。
畑田さんは、茨城県出身で、現在、高知大学に在学しています。
「自分の知らないところにあえて進む」
大学入学まで、自分の人生を自分自身で決めてこなかったことにコンプレックスを感じていたそうです。まさかの大学受験失敗から乗り越えてきた苦難、そして、ミチシロカで発見した新しい“可能性”について、畑田さんは語ってくれました。
「過保護」だった高校までの自分。大学受験失敗がきっかけで自分の人生が動き始めた
畑田さんは、2003年生まれの20歳。
現在、高知県高知市にある高知大学に通う大学2年生。
彼は茨城県つくば市出身、幼少期から高校卒業までつくば市で育った。
彼は、ミチシロカに参加しているときから常々「自分は過保護に育てられた」と少し自虐のように自分のことを紹介していた。
そんな彼は、大学入学と同時に、地元・つくばを離れ、高知で一人暮らしをしながら学生生活を送っている。高知大学で、インターンシップへの参加や就活支援のために企業へ飛び込み訪問、学生団体を立ち上げるまでになった。
彼の人生が180度変わったターニングポイントはどこだったのか。
「半分やけくそ、かなり投げやり」に決めた高知大学への進学。
しかし実は、この決断こそ自分自身で自分の人生の進むべき道を決めた「初めての選択」だった。
高校まで、世界の広さを認識できていなかった。自分が見えていた景色が、世界のすべてだと甘えていた。高校の修学旅行でロンドンに赴いた際に感じた「自分の知らない世界」の感覚を、これからの人生でも体現したい。そんな彼は、変わった。
高知大学の農林海洋科学部へ進学。高知は農業がメインの地域が多いため、高知大学で学んだ知識を将来アウトプットできるようになりたいと考えた。高知に来たのだから、せっかくなら地域絡みのことがしたいと思い、そんな思いで大学生活がスタート。
いよいよ、人生が動き始めた。
地方だからこそ、できること。自分の知らないところにあえて進む。
大学に入学してから2年。どんな2年を過ごしてきたのか。
彼は、企業に直接アポをとり、社長へ突撃訪問。鞄持ちのような“社長つきっきりのインターン”をおこなうなど、行動力で周囲を凌駕していった。
さらに、高知県内の企業紹介・就活支援を目的に、経営者に会い話を聞きに行くことを繰り返していった。業界を絞らずに片っ端から自らアポをとり、実際に会社へ訪問。その数は、20社を越える。
彼は、全国にある地方大学の学生をつなげたコミュニティを立ち上げ。地方大学に通う学生のブランディングを始めた。
彼がミチシロカとつながったのも、実はその学生団体コミュニティの活動がきっかけだった。
ミチシロカで得られた新しい“未知”。メンバーの存在が大きかった5日間。
ミチシロカでは、北海道の道東にある十勝エリアの音更町のプロジェクトに参加。プロジェクトのお題は、普段参加しているインターンシップやフィールドワークよりも自由。
自由だからこそ主体性が求められ、課題解決能力が必要だった。
このインタビューは5日間のプログラムが終了してから3ヶ月程度経って、話を聞いている。それでも、ミチシロカでの5日間の衝撃はいまだに彼の頭の中に焼き付いていた。そして、彼のなかに新しい何かが芽生えた。
彼独特の表現で、自分自身の状況を「ワンランク上のこじらせに到達した(笑)」と表現した。たしかに、彼がこれまで過保護に育てられ、半分投げやりになって大学へ進学し生まれ変わってきたことを聞くと、「こじらせ」という表現が合っているかもしれない。
しかし同時に思うのは、その「こじらせ」こそが、彼の強さであり、これまで成長してきた証であるということ。
彼は、ミチシロカで得られた経験をどのように人生に活かしていきたいのかーー
彼は、まだ見たことない新しい道(未知)へと歩み始めた。
編集後記
畑田さんは、面談時やプロジェクト初日から、5日間で大きく成長したメンバーの一人です。学生同士で積極的にコミュニケーションをとり、自分の考えやアイデアをメンバー同士でぶつけることで、化学反応を起こしてくれました。
彼自身は、ミチシロカでの5日間を“モヤモヤが多かった経験”と表現していましたが、そのモヤモヤこそが成長する伸びしろであると考えています。
そして、彼が冊子制作時のインタビューで「学生のうちにミチシロカを経験できてよかった」と言ってくれたことが事務局メンバーとしてミチシロカを立ち上げてよかったと心から思えた出来事であったこともここでお伝えしたいと思います。
生まれ変わった畑田さんとともにミチシロカも成長していきたいと思います!これからもよろしくお願いします!
最後にお知らせです:ミチシロカの体験レポート配布中!
ミチシロカの活動をまとめた冊子が完成しました。今後の地域活性化や地域連携活動・大学との連携活動などのご参考になる冊子で、ご希望の自治体様・教育機関様等に無料でご送付いたします。
ご希望の方は下記の連絡先までご連絡ください。
中央コンピューターサービス株式会社
生涯学習事業部
担当:入交(いりまじり)
電話:050-3614-1115
Mail:michishiloca@ccs1981.jp
URL:https://www.ccs1981.jp/
ミチシロカについてはこちらのnoteをご覧ください。
発起人インタビューも公開中です!
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