「ミチシロカ」のnote編集担当です。
いよいよ日本全国で秋本番となり東京も少しずつ紅葉が始まっていますが、北海道では本格的な冬がもうすぐそこ。
10月末に撮影した真狩村から見える羊蹄山。
すでに山頂には雪が。あと1ヶ月もすると雪化粧に衣替えしていきます。
北海道内で地域貢献・地域活性化に寄与する体験型教育プログラムとして2022年夏に初めて開催した「ミチシロカ」。
今回のnoteでは、ミチシロカを立ち上げたメンバーに、プロジェクト立ち上げるに至った自分自身の経験や想いについて語ってもらいました。
プロジェクトマネージャーとして、ミチシロカを立ち上げた発起人である入交 里奈さん。
「私も、学生時代に色々と“失敗”を繰り返してきたからこそ今がある。今の学生にも“失敗できる経験”をしてほしいと思い、ミチシロカを立ち上げたーー」
聞けば聞くほど波乱万丈な人生を送る入交さんが、ミチシロカに込めた想い。彼女の半生を振り返りながら紐解いていきたいと思います。
「まわりから浮いていた」子供時代から感じた、“社会との距離”
入交さんは、三重県伊勢市出身。
「もともとITにはまったく興味なかったし、まさか北海道に移住するとは思わなかった」と笑う。
※ミチシロカを主催・運営する中央コンピューターサービス(以下、CCS)は北海道道東は中標津町に本社があるIT企業
伊勢市で育った彼女は、カトリック系の中高一貫校に進学する。
当時の自分について、本人は追懐する。
気が強いとも少し違う、でも確かに迎合もしないーー。そんな彼女は、中学高校時代にはなかなか周囲には馴染めなかった。
ただ、高校2年生の頃に行ったアメリカ研修で少しずつ他人と合わせることを覚えた。そこから少しずつ社会との“距離”を埋めるために、仮面をかぶっていくようになる。正しかったかどうかはわからない、だけど、それによって友達を受け入れられた感覚があった。
彼女は、その頃から“自己と社会との距離”について考えるようになった。
充実した大学生活の最中、就活でつまずく。就活もままならないまま社会と“断絶”
高校卒業後、早稲田大学第一文学部(現・文学部)へ進学。
カトリック系の高校で、規則やしきたりが厳格であったこと、地元の小さなコミュニティに自分を持て余していたこともあり、一番の都会である東京に行ってみたいという思いだった。
早稲田大学在学時、周りの環境や自由闊達な校風から、自分の中でなにかが弾けたような気がした。
「ここだったらどうやら私を受け入れてもらえそうだ。ぶっ飛んでても大丈夫」周りに合わせようと仮面をかぶった自分を解放し、自分がやりたいことを目一杯やれる環境があった。
大学入学後、当時はまだ未成熟だった“終末期医療”・“緩和ケア医療”について研究会をつくり、没頭。研究会では、学生代表として、2年間を通じて、様々な境遇の患者や医療従事者、専門家などに話を聞き、現場を駆け回った。
そんな彼女だが、転機は大学4年の4月に訪れる。就職活動をきっかけに、自信を無くし、体調を崩し始める。
自分に自信がなかった。加えて、社会に出ることに対しての恐怖心。何をどうしていいかわからず、自分は社会の役に立たないと思うようになっていた。
北海道へ移住して見つけた、“社会に役立つ仕事”。
少し環境を変えようと、北海道への移住を決意。妹が北海道内の大学に進学していたこと、母親が将来移住したいと考えていたこともあり、スムーズに北海道への移住が決まった。
ただし移り住むといっても、あくまでも一時的。将来は東京に戻ろうと思っていた。
そのために貯金をしようと仕事を探し始めた。あれだけ学生時代に行動的に様々な活動をしていたにも関わらず、仕事を始めたきっかけは「貯金」というとてもシンプルなものだった。
北海道に移り住んで初めての仕事は搾乳のアルバイトだった。半年間ほど搾乳のアルバイトを続けた。
その後、派遣会社に営業事務の仕事の紹介をしてもらう。
それがCCS(中央コンピューターサービス)であった。
当時は、貯金のためだから別にどんな仕事でもいい、と思っていた。
振り返れば、正社員を打診され、いよいよ腰を据えたタイミングが、彼女の人生にとって明確なターニングポイントとなったのだろう。彼女は中央コンピューターサービスでの仕事をこのように語っている。
「地域の課題解決」と「学生が失敗できる経験」から生まれたミチシロカ
CCSでは、道内に限らず、全国の自治体や教育機関に対してさまざまなソリューションを提供している。
同時に、彼女は学生のキャリアについても向き合い始めた。
「地域の課題解決」と「学生が失敗できる経験」という彼女自身が歩んできた道のりと、CCSが有する地方自治体と教育機関とのリレーションを活かせること。そのようなアイデアから「未来を担う若者」と「地域の活性化を希求する地方自治体」をマッチングする教育サービスは考えられないかと検討し、ついに“ミチシロカ”が生まれた。
「道・未知(ミチ)を知る」「若者の真っ白(シロ)な未来」「無限に広がる地域(ローカル)の可能性」
そして地域に恩返しを
ミチシロカは、彼女が想いを込めて名付けた。未来を担う大学生が自分自身の「道(=ミチ)を知る」「未知(=ミチ) を知る」きっかけになって欲しい。若者の真っ白(=シロ)な未来、無限に広がる可能性を地域(=ローカル)でこそ見つけて欲しい。そんな想いを込めて付けられた。
最後にお知らせです
ミチシロカの活動をまとめた冊子を鋭意製作中です。今後の地域活性化や地域連携活動・大学との連携活動などのご参考になる冊子で、ご希望の自治体様・教育機関様等に無料でご送付いたします。
下記の連絡先までご連絡ください。
中央コンピューターサービス株式会社
生涯学習事業部
担当:入交(いりまじり)
電話:050-3614-1115
Mail:michishiloca@ccs1981.jp
URL:https://www.ccs1981.jp/
ミチシロカについてはこちらのnoteをご覧ください。