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大好きなばななさんの作品の執筆について知る

吉本ばななさんの『小説家としての生き方 100箇条』を読みました。

『人生の旅をゆく』『どくだみちゃんとふしばな』などのエッセイ集も好きで、シリーズをほとんど持っています。
ばななさんが日常生活を大切にされている話が好きなんですよね。

こちらの著書でも、日常があってこそ執筆ができること、柔軟に生きるために生活を遊びに変えるようにしていること、子育てが人生に与えたことなどを書かれています。
私はばななさんのこういったエピソードにかなり影響を受けてるなと感じました。生きていくうえで大切にしたいなあ、と心の奥でぼんやりと思っていることを言語化してもらっている感じです。

さらに、作品作りの裏側も書かれていて興味深かったです。今まで読んだ作品は、そういう想いで執筆されていたのかと。

書くときは、すごく冷静。
数学とか物理とか、そういう感じで書いている。
だからこそ、自分が書いていると思わないようにしないと、本当に難しい。自分以外の偉大な何かの管になっているような感じです。

吉本ばなな『小説家としての生き方 100箇条』より   

『キッチン』『アムリタ』がとくに好きな小説です。メッセージ性が高いのに押し付けがましくないというか、言葉が静かで凛としていて落ち着くというか…
ざわついた心を癒してもらえます。


吉本ばななさんの作品は、私の人生の友。出会えて本当によかったです。
これから始まる母という人生においても、きっと拠り所になるでしょう。

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