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グリーンマザーズクラブ

Netflix配信で観ました。

16回という長丁場でしたが、配信が待ち遠しく感じて、終わってしまった今は、大変寂しい気持ちです。

その面白さをどう書き記しておこうかとずっと思って観ていました。

回を追うごとに、魅了される理由が一つわかりました。

とにかく<てんこ盛り>なのです。

なんでも揃う百貨店のように。

序盤からは、韓国における教育問題、エスカレートする受験熱、高い塾代に貧富の差。家政婦さんのいる家もあれば、「たまには肉を食わせろ!!」と旦那さんが不満を言うシーンなど、明確な演出が韓国らしいです。

そのうちに暗躍する影の密売組織、ギャンブル依存の医師、不倫に自殺。モラハラ亭主、連れ子への虐待。ママ友同士の歪み合い。

介護問題。そして子供たちが現代社会のストレスで精神を病んでしまう様子。親のプライドに疲れて、虚言癖が出るようになったり、声を出せなくなる子供たち。

これでもか、と言うくらいにたくさんの要素を可能な限り詰め込んだ、と言う印象です。

現実に起こりうるのかどうか、ぎりぎりの線を巧みに狙っているのでしょう。本当に次の展開がどうなるのか、ドキドキしながら完走しました。

そして最終話を見ながら、その<てんこ盛り>なストーリーから、炙り出されるように見えてきた、一つの存在がありました。

「母親」です。

このドラマには各登場人物の母親が、複数出てきます。主人公はもちろん、その周りも皆、小学生のお母さん。その母たちの、そのまた母親も出てきます。

終始一貫して、登場する母親は皆、環境や年齢は違えど、子供へ注ぐ愛情は、熱く、深い深いものでした。

何かで目にしたのですが、世の中には(生物学上)「男性」「女性」そして、「母親」が存在すると。大変納得したのですが、物事の良い悪いで判断する以外に、「母親」である、と言う時、どこか特有の行動、言動をしてしまうことがあるのでは、と思います。

そして最終的には、子供のために、と言うフィルターで物事を選択します。

不思議な生き物ですね(笑)

どこを切っても、登場する母親は、皆、子供を想っている。そんなシンプルなことが、最後に私の胸に残りました。

とはいえ、あくまでも私の感想ですし、このドラマはエンターティメントとしてとても、面白いものです。

是非女性に観てほしいなぁーと思いますよ。

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