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韓氏意拳備忘メモ ~確定していない状態~

昨夜は小関先生による韓氏意拳初級講習。
「確定していない状態」をキープすること。
まさに「状態」なわけだが。
なんだか抜けるんですよね。

「確定すること」ばかりの連続で生きてきた身心の慣性は強力だ。
確定しない状態、つまりどんな状態にも変化できるニュートラルな状態のことだが、そもそもこれがどんな状態なのかすらわからない。
もちろん「こんな状態」というふうに明確ではっきりした状態「でない」からこその「ニュートラル状態」なので余計に頭は混乱する。

頭で理解しようとせず、体認する。
とは言うものの、ですよ(笑)

韓氏意拳は、どんな形、どんなシチュエーションでも「状態」をキープすることが始まりでありゴールとしているので、シンプルに素晴らしい武術だ。
「状態」をキープできるかどうかは別として(爆

Aの状態からBの状態へ移行させる運動ではなく
Aの状態をより拡大・拡張して味わう結果として生じる自然な運動。
あらかじめのイメージにあわせるよう、身体を道具として操作する運動ではなく
身体それそのものとして、いま起きている経験・感覚を味わい続けることで自然に生じる「動き」

韓老師曰く「韓氏意拳は味(あじ)である」と仰ったそう。
客観でみたときの形を重視し身体を操作するのではなく(身体の客体化・分離)
主体として動き・経験を深く味わうこと(全体性・未分離・主体化)

とてもシンプルなことではあるが
「状態」をキープすることはとても困難だ。

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