自ずと生じている「感覚」
感覚というものは、よくよく注意すれば
ひとりでに生じていることがわかる。
このような感覚を生み出そう、味わおう、と意図して生まれてくるものではない。
いつでも、どこでも、どんな時でも、寝ている時以外は、注意を向ければ環境音があるし、体が何かしらに触れている感覚はあるし、食べれば味覚があるし、匂いもあるし、温度感覚もある。
感覚は、我々の意図とは無関係に、ひとりでに生じているし、変化している。
我々が現象や世界、宇宙と呼んでいるものは、この「感覚」の総体のことである。
思考や感