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アメージング・コウゲイ

観光特産士のお勉強、工芸シリーズ。今回は焼物特集です。

※勉強と執筆にあたり、参考にしたサイトを貼り付けています。

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笠間焼(茨城県笠間市)

茨城県笠間市周辺で作られている陶磁器。発祥は江戸時代で、日本三大稲荷のひとつ・笠間稲荷神社さんのお土産物として、古くから愛されていたそうです。

お隣さん家に、笠間焼の湯呑か何か持ってご挨拶とか行ってね。「これ、お土産です。つまらないものですがよかったら……」「あらー! 笠間焼! 笠間稲荷に行ってらしたのー? ありがとうー!」……みたいな光景が浮かぶような浮かばないような。

笠間焼の原料として使われるのが「蛙目(がいろめ・がえろめ)粘土」。サイトによっては「笠間粘土」って書いてあったり、「笠間粘土・蛙目粘土」って併記してあったり……このふたつは同じものを指すの? 違うものなの? 教えてえらい人!

まあとにかく、この笠間焼に使う粘土がですね、鉄分が多くて、焼くと赤褐色になるんですって。その地色を活かした、素朴な焼物が多いそうですよ。

石見焼(島根県江津市)

島根県江津市(ごうつし)で作られているのが石見焼(いわみやき)。
その代表選手が、梅干しを保存する壺。そう、あの茶色くてちょこっと黒い模様が入ってて、蓋が付いてるあの壺! 実家にあったー! 石見焼だってこと知らずに使ってたー!

水分を吸いにくく、塩分や酸・アルカリに強い素地から作られているそうです。なるほど、だから梅干しの壺とか、水がめとかに向いてるんですね。

唐津焼(佐賀県唐津市ほか)

16世紀頃から作られている陶磁器。茶道界では「一楽・二萩・三唐津」といわれ愛されてきたそうです。(「一井戸・二楽・三唐津」という言い方もあり。井戸って落語の「井戸の茶碗」ね!)

ざっくりした粗い土を使っているため、素朴かつ力強い印象。絵唐津、斑唐津、黒唐津など種類も豊富です。盛る物・よそう物や、使うシーンがイメージできる、そんな器とお見受けしました。

備前焼(岡山県備前市)

日本六古窯(はい出た! こないだ勉強しましたね!)のひとつ・備前

備前焼は釉薬(うわぐすり)を一切使いません。そのため光沢もない、絵付けもしない。同じ物は二つとできない。素のままで勝負するしかない。

うわぐすりを使わない(使えない?)理由は、土にあるようです。この周辺の粘土を「ヒヨセ」と呼ぶそうなんですが、このヒヨセ、うわぐすりがのりにくい。相性があまりよろしくないそうなんですね。

で、試行錯誤の結果、うわぐすりをかけないで、長時間焼くことで丈夫な物を作りましょう、となったんだそうです。土を変える、どっかから持ってくるということはしなかったんですね。とことん〝ヒヨセファースト〟

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