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恐羅漢

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恐羅漢スノーパークに関する記事です
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ご意見頂戴致します

ご意見頂戴致します

シーズン券のデータを担当し始めて、7年になる。
暖冬が続いたのにも関わらず購入して下さるお客様には地に割れ目を作ってしまうくらいに土下座して感謝をしている。

シーズン券のデータをしていると、最低でも2回その人とメールでやり取りをするので、自然と名前、おおよその住所なんかが頭に入ってくる。

この人は去年は購入なかったけど、今年は戻ってきてくれたのね!
あれ?夫婦で申し込みしてたのに、1人になって

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愛するマサコとマサシ

愛するマサコとマサシ

ハイシーズンになると、小さいスキー場でも従業員はざっと100人近くになる。
田舎の小さなスキー場を支えているのは、地元のじーちゃんばーちゃん達と言っても過言ではない。

じーちゃん達は、オフシーズン何日もかけて草刈りをする。
シーズン中にはリフトの監視をする。
ばーちゃん達はシーズン前にボロいロッジの清掃をし、シーズン中には厨房などで忙しく働く。

地元の人の中には、恐羅漢へ通ってくれるリーダー的

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シャッチョ

シャッチョ

義兄にもあたるシャッチョは独身だ。

私は初めて義父に会った時に挨拶そこそこに聞かれた。
「うちに独身が2人おるが、どっちかもらっちゃくれんか」
会って10秒そこそこに息子2人を勧めてきたじーさんにドン引きした私は、即答で

「結構です」

と、答えた。
シングルマザーの私は息子との2人生活が気楽だったし、安芸太田町に来て間も無い。件の息子2人の事だって何ひとつ知らない。
そもそも、目の前のじーさ

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ひちじょーさんへ

ひちじょーさんへ

(恐羅漢のFacebookを昔から見てる人は知ってる部分があるかもしれません)

初めて恐羅漢スノーパークで働いた時のお話。
ロッジの食堂の皿洗い場で働いてたのは「ひちじょーさん」という見た目80近いおじいちゃんだった。

背が低く、少し腰が曲がって、お年寄り特有の血管が浮き出た細いけど大きな手をした可愛いおじいちゃん。見た目とは裏腹に山登りが大好きで足腰がしっかりしているひちじょーさん。

お客

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スキー場の嫁

スキー場の嫁

と、言うと。
バリバリのスキーヤーかスノーボーダーだと思われるけど、全くそんな事ない。

だって、私は自転車乗れない位に運動音痴だし。
なんなら、スポーツ全般苦手だし、むしろ嫌い。

寒い日はコタツに入って携帯でゲームしたり、本読んだり、映画見てる方がいいじゃん。

キャンプ?
なんでわざわざ虫刺されに行くの?

海?プール?
ムダ毛処理面倒臭い。
こんな弛んだ腹を見せれるか!

ランニング?

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