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949/1096【質問回答】愚痴を聞くのが苦痛/聞き上手になるには?

吾輩は怠け者である。しかしこの怠け者は、毎日何かを継続できる自分になりたいと夢見てしまった。夢見てしまったからには、己の夢を叶えようと決めた。3年間・1096日の毎日投稿を自分に誓って、今日で949日。
※この毎日投稿では、まず初めに「怠け者が『毎日投稿』に挑戦する」にあたって、日々の心境の変化をレポートしています。そのあと点線の下から「本日の話題」が入っているので、レポートを読みたくないお方は、点線まで飛ばしておくんなましね。

949日目。熱があって、さらには秘行のコースがあり、昼食を食べておらず、時間もないと来たぞ。

というわけで、大急ぎで書かねばならぬ。忙しい日にこそ、それでも毎日投稿も絶対に更新してやる、という覇気が、かえって自分を鼓舞してくれる。

わたしのようにだらしない人間には丁度いいと思う。毎日なにかを継続する習慣を持っているほうが、返って総合的には生きるのを楽にしてくれているのかもしれない…

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今日は二つのご質問にお答えします。
どちらも、コミュニケーションについて。

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不快な相手とは一緒にいないのが良いと思います。愚痴というのは基本的に悪口を材料にして作られているからです。
あまり愚痴ばかりこぼす人と一緒にいるのは良くないので、距離を置くのは悪いことではないと思います。それから、いかなる愚痴を聞いてもノーダメージノーストレスというのは、便利かもしれませんが、悪口を不快に思う自然な心に蓋をしてしまいかねません。愚痴を聴きたくないというのは健全なことだと思います。

ただ、嫌われたくないという目的のために本音を隠すというのはこちらが勝手にやっていることなので、そこは改善できることだと思います。
個人的には以下の二つの対処が有効だと思います。

対処1 納得の行く取引をする

余計な波風を立てたくないという目的があるのだから、それを買うためにそのぶんのコスト(相手の話を聴く)を支払うのは仕方がないと考える。本当に仕方がないと割り切れていると、そのコストはほぼゼロに近くなる。

これは、欲しい物を買うというのと変わらない。それが本当に欲しいもので、だからそれに対してお金を支払うのは当たり前だと思っているのなら、それに対する対価を払ったことをグチグチと考えないのと同じ。

他者の話を聴いてあとあとまでイライラするという時、この『買ったもの』と『支払った対価』とに納得がいっていないのである。

つまりは、『余計な波風を立てない』という商品がどれだけ自分にとって重宝するものなのかを改めて見直して、自分が話を聴くというコストを支払うだけの価値をはっきりと感じるのが有効である。

その際に、その相手との間に波風を立てないということが本当に自分にとって価値があるのかを自分に問いただすこととなるが、価値を感じられないのならその取引をするべきではないということにも納得がいく。

これはつまり、納得の行く価値の分しか支払わない、という線引をするにも有効で、そもそもこれがきちんとできる人はノーダメージ・ノーストレスにかぎりなく近くなるのである。

対処2 ”本音=嫌われる”という思い込みを解き、好かれるものとして発する術を磨く

「本音を伝えると嫌われる」という思い込みを捨てる。たとえば質問文中にある「その事案お互い様じゃん」というアイデアを、その人のために言うと考える。本音は伝え方次第で、嫌われるどころか好かれることだってある。

そのまま伝えると角が立つうえに、相手の人の気分を悪くしたいのはこちらの本意ではないので、たとえば「確かにこちらばかり嫌な思いをしたと考えたら、頭にきちゃうよね。だからさ、ここは発想を逆にしてみて、お互い様だと考えると楽かもしれんよ…?!」などと、相手の発想の転換に役立つ情報として伝えようとするのもひとつのやり方である。このほうがより本音に近い。

人の本当の本音は中立であることが多く、中立であるがゆえに相手の偏りを揺さぶり戻す効果があることもある。そのせっかくの中立で役に立つ意見を「伝えたら相手に嫌われる情報」だと誤解していると、自分自身の気分も悪くなる。だから伝え方を磨いてみるのも良い手である。

これが、誰を相手にしても自分のある程度の快適さを保てるレベルでできるようになると、愚痴をこぼす相手といてもそのストレスはかぎりなくゼロになる。

まとめ

①あまりに愚痴ばかりの人からは離れよう
②距離のあまり近くない人には、余計なことを言って嫌われるのを避けるために自分が支払うコストに心から納得しよう
③距離の近い人には「自分の心の衛生を保つ+相手のためにもなる」と考えて、丁寧に本音を伝えることを尊重しよう

この3つの方法を自分を心地よくするために駆使するのが、現実的な手段ではないかと思います。他者といる場を『人と一緒にいるときに、自分のゴキゲンを誰にも侵害させない』というチャレンジに使ってみるのも良いです。気分良くいる人には、愚痴ばかりの人が寄ってこなくなってきます。

愚痴ばかりの人って、無益な場が好きなんです。なので、愚痴を聞いてイライラを溜めるという無益な時間を過ごす人には寄ってきて、有益なことをすると離れていきますよ。是非試してみてください。

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聞き上手になりたい、と考える人は主に大きく二つに分けられます。
「自分の話ばかりをしていたいから、人の話を聴くのが苦痛」という人と「話が下手だから仕方なく聞き役に回るしかなくて、聴くのが苦痛」という人。どちらも聴くのが苦痛なので、聞き上手になりたいと考えるのです。

本来は聴くのも話すのも『互いに面白みや親しみを感じる』ためのコミュニケーションの手段』です。それを目的にしている人にとっては、その時々でどちらの手段をどれだけとろうとも問題ではないのです。目的が果たせるなら、どちらでも問題のないことです。

その手段のうち”聴くこと”だけが問題になってしまうというのは、コミュニケーションの目的が「互いに面白みや親しみを感じること」ではなくて、

◯どちらがより自分の意見を通したのか
◯どちらが共感を得たのか
◯自分のことがわかってもらえるか
◯正しいことを言えているのか

などをチェックする場になっていて、それがうまくいっていないと感じているからです。勝ち負けの世界にいるということ。なので、聞くのに問題を感じる人は、往々にして話すことにも問題を感じています。

いずれにせよ今は聴くこと自体が苦痛なので、そこからゴリ押しで聞き上手になることを考えるよりも、以下のことを考えたほうがいいと思います。

①そもそも聞き上手になる必要がないと知る
②完全に他人事として聴くことの有効性を知る
③聴いてつまらない話があるのは自分のせいだと知る
④聴いて面白い話しか聴かない

です。

①そもそも聞き上手になる必要がないと知る

聞き上手というのは、相手の話にうまく相槌を打ったりうまい応答をして、気持ちよく話をさせる人のことを言いますが、これだけができても仕方がないのです。これをスキルとして磨こうという概念が間違っています。
なぜなら、本当に相手のことに興味を持った時、人は自然とそうなるからです。今のあなたは他者にほんとうの意味での興味がありません。他者の評価ばかりを気にしているのです。

それは自分で本当に自分のことを見てあげていないから。聞き上手は「なるもの」ではなく「結果としてそうなってしまうもの」なのです。

②完全に他人事として聴くことの有効性を知る

人の話を聴くときに、他人のことはその人自身のことであって、自分のことではないのだと知りましょう。極端に言えば、その人は大丈夫だという前提で話を聴くこと。これはつまりは、他者に対する信頼の度合いを量られることです。

それはその人自身にも、「自分は大丈夫なんだ」という意識に触れさせることとつながっています。他人の話をちゃんと他人事として聴けると、こちらも気楽に聴けて、相手も気楽に話せるようになります。これは人と人とのコミュニケーションにおいて、最も大切なことのひとつです。

③聴いてつまらない話があるのは自分のせいだと知る

他者の話がつまらない時、相手のせいにしてしまうよりも自分のせいにしてしまいましょう。相手のせいだと考える人は、自分のことを何様なのだと考えてみると面白いですよ。自分の気に入るよう、自分の面白いように話せる人ってそんなにいないものです。

こちらだって、聞き手として相手の話からどれだけの引き出しが開き、それについてどれだけの知識を持ち出すことができ、どんな発想を持ち出せるのかと言われたら大したことがないのですよ。

たとえ相手の人が話が下手だとしても、面白みや親しみを感じるためにその場にいてコミュニケーションを取っているのだったら、その場に面白みを見いだせないのは自分の引き出しが足りないだけ。そう考えられるとしたら、相手のせいにしなくて良くなり、相手に怒りを感じることもありません。

また、面白みや親しみを見出すというのが、相手の技量に依るものではなく、自分だけの個人的なチャレンジとなるので、ひとりで楽しめるようになります。これをしていると、相手が誰だろうとコミュニケーションへの恐れが減り、とても楽になります。

④聴いて面白い話しか聴かない

最終手段はこれです。聴いて面白い話は聴くが、もしも自分に引き出しが足りなくてどうしても楽しめなかったら、

◯まずは観察対象を相手の話の”内容”にしないこと。相手の顔や姿勢、声のトーン、表情の変化、心理の働きなどを観察してみてください。目や身体の動きからも、人はたくさんの情報を発しています。そこから、相手の発するものを楽しんだり、面白みを見出したり、相手を知ろうとしたりするのです。これもコミュニケーションです。これをしていると読心術の能力が高くなる上、③がどんどんできるようになるとも言えます。

◯もしくは、会話をやめる。切り上げるキッカケを作るとか、別のことをする提案などをするのです。この、コミュニケーションを終わらせるという選択を備えているかどうかって重要なことです。いざとなったらやめる。これができる人は、できない人に比べて遥かに自由度が高く、コミュニケーションにおける苦痛がほぼありません。自分を大切にするために必要なことですね。

単に表面上で聞き上手になるために、うまくうなずいたり、嘘でもそれらしく同意してみせるなどの不誠実な手段を磨いても、ストレスが募る上に自他からの信頼をなくします。それよりも、ぜひ上のようなことを試してみて。

さて、今日はここまで。

それではまた、明日ね。


毎日無料で書いておりますが、お布施を送っていただくと本当に喜びます。愛と感謝の念を送りつけます。(笑)