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530/1096【往復書簡】「君がそのまま正解」という愛

吾輩は怠け者である。
しかしこの怠け者は、毎日何かを継続できる自分になりたいと夢見てしまった。夢見てしまったからには、そう夢見る己を幸せにしようと決めた。3年間・1096日の毎日投稿を自分に誓って、今日で530日。

(この毎日投稿では、まず初めに「怠け者が『毎日投稿』に挑戦する」にあたって、日々の心境の変化をレポートしています。そのあと点線の下「本日の話題」が入っているので、レポートを読みたくないお方は、点線まで飛ばしておくんなましね。)

今日も往復書簡を載せる楽しい投稿。今まで一人で書いてきたけれど、やり取りの面白さって素晴らしい!!誰が読まずとも、圭吾さんだけは読んでくれる。自分も相手に応えられるし、相手からもレスポンスがある。幸せなやり取りだ!
 
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上の圭吾さんの記事へのお返事です。

シリアズというアイドルグループのところで、スープが鼻に入りました。
圭吾はかくも天才だったのかと思いました。シリアスなやつほど面白いって考えるだけで、朝礼中に笑っちゃいけないのに笑いたいときのような、抑えがたい笑いがこみ上げてきます。さすがは坂爪圭吾だと思いました。見晒せと。こういうところですよ、ほんと。こういうところで一発でシュートを決めるのが、日頃から大喜利に命を燃やしている圭吾なのです!!

シリアズを実際に結成したら面白そうだと思いました。シリアズの表現するものとは「シリアスに考えること」ですよね。とにかくなんでも真剣に重大なこととして表現する、極限まで遊び心を持たないグループです。そして、これをやろうとすると気がつくと思うんです、それが不可能であるということに。なぜなら、シリアスになろうというチャレンジ自体がすでに遊び心そのものだからです。ああ、いいなあ!

圭吾さんの書いてくださった、旦那の文句を言っている井戸端会議のオバチャンたちも、シリアスなあまりに井戸端で文句大会になるのだと思います。その文句を旦那本人に言ったらシリアスにヤバいと思うから言えなくて陰で言うのではないでしょうか。

言って問題になったらヤバい、旦那と別れる羽目になったらヤバい、と思うのかもしれないけれど、ヤバくなんかないと思うんです。でも、彼女たちにとってそれはあまりにもシリアスに「マズい」ことなので、そのシリアスになっているがための鬱積を、井戸端で放出しているのだと思います。

「今の旦那と生きている限り生活の安定は保証されるが、心が安定をしていない。生きている実感がない。」と感じる女性も、シリアスすぎるのだと思います。こんなことを言うと下ネタ以上に顰蹙を買いそうですが、人生をもうちょっと玩具のように気楽に扱ってみると考えると、面白いですよね。

ところで、圭吾さんの感謝について感じていることが、わたしととても似ていたので嬉しくなりました。先日、こんな記事を書いたんですよ!

食べられるだけで感謝だとかいうのは、食べられない危機感があっての話だと思うんです。つまり、食べられるだけで感謝だというのは、「窮屈でも虚しくても、食べられるならいい」ということだと思います。

わたしが小さかった頃の自分に、「お前の今後の人生がつまらなくなるけど、食べるためなんだから我慢してよね。ご飯が食べられれば文句は言えないってことで。そこに感謝してね。わかった?!」と言ったら、子供の自分をいかに絶望させるだろう。とても可哀想な気がします。そして同時に、冗談じゃない!!未来の自分め、お前の好きになどさせるか!!と思います。

男女問題とは「自分の中にある、男性性と女性性の問題」だと思います。私にとって、男性性とはやらせてあげる力で、女性性とはやりたいと思う力です。女性性は、長い抑圧の時期を過ごすと、語り出すことをやめてしまいます。本当は「これをやりたい!」という思いがあったはずなのに、どうせ無理、どうせ聞いてもらえない、どうせ誰も相手にしてくれないという記憶の蓄積がやる力を奪い、語り出すことをやめてしまうのです。語ることをやめることは、生きることをやめることと同義です。それはあまりにも悲しい。だからこそ、女性性の思いを導き出すことが、男性性の本領であると考えます。

この部分、わたしもそう思います。前回書いた、自分の中の喧嘩を終わらせるというのと同じことだと思いました。自分の中の男性性と女性性が建設的な方向で協力体制になるという意味で!

自分の中の男性性と女性性の関係は、現実的な男女問題にもそのままの形で現れてくるのだと身を持って感じます。わたしの場合は、相手を変えようと思っていた間は気が付きませんでしたが、いや、これ自分の現れだ!!と気がついてみたらあまりにも鏡のようにそのまんまだったので、ドン引きでした。

女性性の思いを引き出すためにできることは、「正解なんかない」という空気を作ることではないでしょうか。正解があると、正解できなかったらどうしようと怖くなって、引っ込んでしまうのだと思うんです。

「正解がある」ってほんとうにのびのびできない世界だと思うんです。心のあり方にも、仕事の仕方にも、美しさにも、なんにでも正解がある。
例えば、ウエストがくびれているのが美しい、目が大きいのが美しい、脚が細いのが美しい・・という空気の中では、そうじゃない人が裸になりにくいです。だから、抱き合いたいと言いにくい。だから、それを言わずにいる。いつの間にか、抑圧してしまう・・・・

だから、正解なんかどこにもないよ、君が正解だよ、と言ってくれる男性には心を開くことができるのだと思います。女性は、これと同じことを自分の中でやってみることで、自分の中の仲直りにチャレンジしていけますよね。

私から見ると、壇珠さんは猛烈に健全で、自分を愛することができていて、周囲とも良好なパートナーシップを実現できているように見えます。もしも、そのための秘訣があるとしたら、それはいったいなんなのでしょうか。

えへへ、そうでしょうか。嬉しかったです。わたしは同じように、圭吾さんのことが眩しいくらいに健全だと思いますよ。その健全性が貴重なものに思えて、このままであってくださいといつも思います。泥の中から生えた蓮の花のようです。

思いついた答えが2つあります。まずひとつは、ちょっと禅問答的な答えになってしまうのですけど、わたしは自分が健全でなくていいと思ってしまったんです。自分を愛せなくていいし、パートナーシップも歪みまくっていていいと思ってしまっています。むしろ、歪みが出てこそ面白いというか・・・歪み上等!!と思っています。

ここで、同じ歪んでいるのだとしても、「ああどうしてこの世界はこんなにジャンプしなきゃならないところや落とし穴や敵が現れるのだろう」とシリアスに思っているとしたら、それはマリオになっているということですよね。
でも、歪みが面白くなっている人というのは、マリオじゃなくてプレイヤーの感覚を持っているんですよね。それだけの違いのような気がします。その、プレイヤーの余裕に、健全性を感じるのではないでしょうか。

もうひとつは、わたしが勝手に命名した、『ひとり叶姉妹』で遊んでいるということろがあります。わたしの中の女性性は恭子さんで、あれこれと恐ろしいワガママを言います。わたしの中の男性性が美香さんで、なんとしてもお姉さまの言ったことを実現しようとします。恭子さんが上になって美香さんを使っているように見えますが、でもわたしの感覚では美香さんがいてくれるから、恭子さんは安心して恐ろしいワガママを言えるんです。

恭子さんは、美香さんが本気でとりあってくれるとわかっているからこそ、プライベートジェットで空を飛んでいるときに、眼下に見つけた島を指差して「美香さん、わたしあの無人島でパーティーがしたいわ」などと言えるのだと思うんです。美香さんにとっての恭子さんは、いつもどんなときも正解なんですよね。たとえどんなことを言ったとしても。だから恭子さんも、何でも言えるんですよね。

そんな、自分のこうしたい!という人でなしのワガママを拾ってあげること、それを人でなしだとは言わずに正解だとしてあげること。自分の中にこんな幸せな関係の仲良し叶姉妹がいることが、ちょうどわたしと前夫や夫との関係にも現れているように思います。

まずはいろいろぶっちぎって自分の中でだけでも恭子さんになること。その恭子さんを見捨てずに必死こいて美香さんにもなること。自然と、女性性も男性性も同時に高めて使っていることになるのだと思います。これを独りでやっていると、そこで自らクリエイトしている喜びにウキウキしてしまい、ついつい家の中でもスキップ移動をしてしまいます。きっと圭吾さんは、わたしのこのゴキゲンな感じを健全さと見てくれたのではないでしょうか!

今回はわたしも圭吾さんに質問です!わたしはアダルトビデオをあまり見たことがないのですが、見たときにつまらなくてがっかりしたのを覚えています。なんかこう、、、、あまりにも女優さんと男優さんのあいだに心のつながりがなくて、「仕事中」「プレイ中」な感じに見えました。それが期待と違ってガッカリだったんです。そのために、アダルトビデオとしての役割をまったく果たしていないと言うか、エキサイトできなくて白けてしまいました。わたしはなにを期待していたのでしょうか。

それに比べ、映画のストーリーの中の、心のこもったちょっとしたラブシーンのほうが、たとえただのキスシーンだとしてもドキドキ興奮します。圭吾さんはこのあたりどう感じますか。きわどい質問で大丈夫かなと思いつつ、そう思うからこそ送ってみたいと思います!!お返事猛烈に楽しみにしています!!

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