694/1096　不真面目になると、いいのよこれが！

吾輩は怠け者である。
しかしこの怠け者は、毎日何かを継続できる自分になりたいと夢見てしまった。夢見てしまったからには、そう夢見る己を幸せにしようと決めた。３年間・1096日の毎日投稿を自分に誓って、今日で694日。
（この毎日投稿では、まず初めに「怠け者が『毎日投稿』に挑戦する」にあたって、日々の心境の変化をレポートしています。そのあと点線の下「本日の話題」が入っているので、レポートを読みたくないお方は、点線まで飛ばしておくんなましね。）

６９４日目。このままいくと８月の２７日、来週の木曜日で７００日目を迎えるため、Facebookでライブ動画の配信をいたします。とにもかくにも、読んでくださる読者様に感謝の気持をお伝えしたいと思っております！！時間が決まり次第こちらにも告知しますので、おめでとう～とかよくがんばってんねとか、言ってくださるとスゴい喜びます！！(強要)

コメントでおしゃべりしてくださったりご質問してくださったりすると嬉しいです！！ご質問はなんでも良いのですが、３サイズとか訊いてくださってもすべてが１７５センチの身長に見合う巨人サイズであり、ウエストが７０センチを超えていてなんの参考にもなりませんので悪しからず…（誰も訊かないよ…）

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

自伝を読んでくださったお方ならばご存知のことですが、わたしはクラブで働いていたことがあります。踊る方ではないですよ、夜の飲み屋さんの方でホステスとして働いていたことがあるのです。

しかも理由は「自分の快活なところを活かしたい！」「違う世界を見ることで視野を広げたい！」「接客業で社会勉強したい！」みたいな素敵でリクルート風で聴こえのいいものではなく、「短期間にお金を得て起業したい＝早く社長になりたいんだが！！」という、いちばん単純で底辺で直列つなぎで考えなしな理由からでした。

それで、働いた先は老舗の高級クラブだったのですが、いくら高級クラブとは言えども、仕事は水商売なわけですよね。店内は優雅でブルジョワジーでラグジュアリーな感じですが、仕事自体は主にお酒を飲み飲ませながら女子を口説こうという男性を何時間にも渡ってひたすら接客するものであり、なかなかにハードなものです。体力的にも精神的にも、あんまりか弱くちゃやっていられないような側面がありました。（あくまでも個人的感想ですけれどもね）

そこでこんなに怠け者でお勤めの苦手なわたしが一日も休まずに遅刻もせずに働いたのですが、それによって鍛えられたものがあったのです。それがなにかと言うと、真面目さを捨てるということです。いや、真面目にやっているとえらく大変になっちゃうのです。接客中の受け答えも、自分が楽しくないと時間の過ぎるのが遅くて遅くて…

真面目さを捨てると言いますか、ウーンなんだろう言い換えるとしたら…働く前のわたしは、真っ直ぐに受け取り真っ直ぐに返すみたいなことしかできなかった野暮なところがあったのです。田舎者と言いますか、世間知らずだったと言いますか、スレていなくて、ウブなおぼこだったと言いますか、、

働きはじめのころのわたしは、来店したお客様に

「なんだァ君は！ずいぶん大きいな！！バレーかバスケの選手だったろう？いやニューハーフかわっはっは、なんでそんなに伸びたんだ？」みたいな失礼千万なことを言われましても、

「え、いえ、帰宅部でした。。。ニューハーフじゃないです。。」
みたいな返答をして小さくなっていたのです。小さくって、気持ちのことね気持ち。背のことじゃありませんからね。

いや、自分でツッコミますが、なんだその返答はと。真面目かと。なにしに来たんだと。相手金払ってるぞと。普通の会話していても、アンタに給料発生してるぞと。なに面接時みたいな普通の返事してんだと。今なら思います。

ところが、働くうちにすっかり擦れて揉まれてしまい、いつの間にか

「あら、アタシが高嶺の花だからって、お客様がそんなに小さくならなくてもいいのに～」みたいな失礼千万なことを平気で言い返すようになっていました。小さくなるどころか、もう開き直ってますますのけぞったりして。むしろもはや逆にニューハーフ的な対応といいますか、そんな人にあっという間になりました。

それで、お客様に自分が売れた理由はなんだろうね？と訊いたところ、あるとき”ひょうきんな人だから”と言われました。え、ひょうきん…？え、そこなんだ？と思いました。それってもう、男も女もないのではないでしょうか。なんかまだ根に持っています。

ちょっと話は横道にそれましたが、わたしが真面目でおぼこだった頃とそのあとのスレっ子になったあととでは、そう言えば生きる感覚がまったく変わって楽になっていたのですが、なぜなのだろうと考えてみると、思考回路がふざけたやつになったからと言いますか、不真面目になったからだと思うんです。うむ？…不真面目？？いやなんか足りないような…

不謹慎になり、調子のいいやつになり、「どーでもいいやね？」と「まあ大丈夫っしょ」がセットでインストールされたと申しますか、いちいちいちいちあれにも焦りこれにもビビりだったのが細かいことに取り合わなくなってしまったと言いますか、なかなかまとまらないですが、わたしの経験ではあまり真面目に取り合っても意味のないことって世の中にいっぱいあって、そこに神経を働かせなくなったら楽になったと感じるのです。

いるじゃないですか、なんでも真剣になる人。なんでも。不真面目さの足りない人。そういう人って、人を癒そうとすればするほど、人の元気奪ってたりするんですよね。

「やっぱここはその人の気持ちを考えて…うんうん」みたいな真面目な人が構っている間はいつまで経ってもめそめそしていた相手が、別の人に「その悩み今ちょっと置いといてさ、今アタシ一人で買い物行くの寂しいからアンタ一緒に来てくんない？すぐそこだしいいじゃん独り嫌なの～～」みたいなことを言われたら、泣き止んで支度しはじめたりしてね。

で、「あそこのカフェで一緒にケーキ食べてきちゃった～～あそこにまじすごいイケメン居たよね！ヨダレ出たよね！」とか言って帰ってくる頃にはすっかり元気になっていたりするんです。

この子落ち込んでるから、ここでケーキはヤバいよねだって砂糖を取るとやっぱり身体にも心にも良くないしとか、やっぱりポジティブな波動出していこ？ね？とか、トラウマがどうのこうの宇宙の光がどうのこうのリラックスがどうのこうのとか考えて、どっちが悩んでるんだかわからないような真剣な顔して寄り添ってそばにいてあげてる人よりも、「アンタなに泣いてんのよ、いいからアタシが寂しいんだから動けゴルァ」ってその人を使う人のほうが良かったりすることってあるんです。

真面目な人って、真面目な方向からの正解しか見えていなかったりします。
それもいいと思いますが、そうじゃないのもいいですよね。

相手を心配して、役に立ってあげようとする人よりも、その落ち込んでいる本人自身に「誰かの役に立って誰かを喜ばせるときの嬉しさ」を思い出させてあげるほうがいいことってあると思うんです。落ち込んでいる相手に気を使いすぎると、もっと落ち込んじゃうってことありますよね。

あるとき、義理の親とうまくいかないという人の相談に乗ったことがあるのです。その人は、義理のお母さんがかなりエキセントリックな人で、提案や行動が異常で、言うこともひどくてついていけない、少しは普通に真面目に考えてほしいのだけれど、どんな話もまともには通じない…ということで悩んでいました。

わたしはそのお母さんのあれこれを訊くうち、髪の毛になぜかチリチリのパーマをかけていていつも爆発気味だと聴いてからまずそれが可笑しくてたまらなくなり、「そのお義母さんに”お義母さん、その髪型は鳥の巣を再現しているということで間違いないでしょうか？”と訊いてみるというミッションを自分に課すといいと思う」と冗談で言ったのです。二人で大笑いしました。

するとその人はなぜか本気でそれに取り組み(このあたり、彼女のほうがエキセントリックではないのか？！ｗ)、それを言うチャンスばかりを伺っているうち、まず「ある程度は親しくならないと、とてもじゃないが言えない」と思ったらしく、普段から軽い辛口気味の冗談をかまして慣れてもらおうとしたそうなのです。

そしてもう「その髪型は鳥の巣を再現しているということで間違いないでしょうか？」と言えると思えるころには、そのお義母さんと仲良くなってしまったそうなのです。

押してダメなら引いてみるとはよく言ったものですよね！
真面目に考えてダメなものは不真面目に考える。
真剣に考えてダメなものは、ふざけて考える。
擦れっ枯らしの女なら、どう考えるんだろう？？などと思ってみる。

というか多分、反対に考えたり、ちょっと逆立ちして見てみたり、いちばんヤバいと思うことを笑ってみたり、思いの詰まった部分をあえてスカッと無視してみたりするときの”心の余裕”自体が、悩みをそもそもどこかにふっ飛ばしてくれるのだと思うんです。

その悩み、どうやってギャグにしよう？
酒の席で、これで笑いを取ろうとしたら、どう使う？

と考えて、その問題を”ほぼ執着に近い真剣な目線”から逸してみてはいかがでしょう。執着が抜けたことって、なんだかバカバカしくなっちゃうんですよね。こういう遊び心って、重くなくて、軽くて素敵な余裕がある感じがして、わたしは好きです。

ちょっと遊んでいるときって、わたしたちの本質により近いときです。こちらがどれほど真剣でも、わたしたちの魂は遊んでいるんですよね。その悩み、そもそも真剣に考えて執着するから続くんです。遊び心をもっているときにこそ、スッと抜けられるものがたくさんありますよ！

というわけで今日は、あなたもわたしと一緒に不真面目になりませんかという、字面のよろしくな～いお誘いのシェアでございました。

それではまた、明日ね！！

【オフィシャルサイトです】

オンライン個人セッションや、オンラインサロンのご案内ほか、さまざまな情報がチェックできます！ぜひ見に来てね。

壇珠