見出し画像

【質問回答】男性をいつも誘惑したいと考える自分が恥ずかしい…

寒い。今日のヴェネツィアは真昼でも10度である。もう外の景色はこんなにも緑で、日もえらく長くなって、太陽だってものすごく明るくなっているというのに、寒い。ほら、太陽燦々だよ!外は緑でいっぱいだよ!と誘いかけられているのに、それに乗じて外に出ると、寒い。目には夏、肌には冬。

この一夜城のような表面ありきで実のない陽気よ。整形級のメイクをした人の素顔が別人であるような、不思議な陽気よ。春とは、「これを盗んでくれたらあなたを愛するわ」と色気を振りまいてはくれるが、それに乗じてどんなに頑張っても決して自分のものにはなってくれない峰不二子のような、小悪魔な陽気である。

春に夏への片想いを募らせる人は、ルパン三世なのだ。
頼む…早く暖かくなってくれー!不二子ちゃぁ~ん!

と、誰もが愛する春についておかしな悪口を言ったところで、本日も質問回答に励みたいと思います。

いいですか、絶対に「嘘だ!」って言わないでくださいね。本当のことなんですからね。いきますよ。この質問者様のお気持ち、この私めにもわかることなのでございます。そうです、こんな私めにもある感覚なのですとも。

といいますか、これはむしろすべての女性がナチュラルに持っている感覚なのです。女性が素敵だと思う男性を見て、相手にも自分の魅力に気づいてもらいたいと思う感覚が湧いてくるのはごく自然なことです。まずそこは、そんなふうに恥じなくてもいいのですから、大丈夫ですよ。あなたは少しもおかしくなどない、健全健康なひとりの女性なのです。なぁ~んにも心配いりません。どっこも変じゃありません。なんならそういう自然な感覚に蓋をしていないのは、素敵なことではないかしら。

男性が女性に対してついついセクシーなことを考えてしまうというのは、一般的に自然なことだと認知されています。けれども、これまでの私たちの社会には、女性にそんなところがあったらおかしいし、恥ずかしいことだと考える風潮が強くありましたよね。

しかしいいですか、そんなのは間違いです。真っ赤な嘘です。女だって、なにかしらちょっとはシモのことを考えているものです。そして、素敵だと感じた相手に対して誘惑したいと感じる反応が起こるのも、健全なことです。だからそこについては心配ないですよ。そのことでこんなに苦しんできたなんて、なんとも気の毒なことです。

ただ、質問者さまが「自分の苦しい気持ちを感じ続ければ、自分の恥ずべき気持ちを見つめられるようになるのか」と考えておられる点については、ちょっと注意が必要です。なぜなら、その方法は逆効果になってしまうから。

どんな感覚でも、感じるのを選び続けるのは、その感覚をわざわざまた生み出し続けることでもあります。だから、薄まってくることがないどころか、逆に強まってくることすらあるといえます。

たとえば私たちが持つ苦しみについて、「いくら苦しい苦しいと言ったって、このことでは、このライン以上には苦しくならないかも」という限界点を見つけるのも、それを開放するのにつながる手のひとつだとも言えますが、私はそれよりもその「苦しんでいる自分」を傍目に観るのが良いと思います。どうでしょうか、質問者さまも是非試してみてください。

この地球という惑星に生まれ落ちて、生き延びて、夢を持ったり傷ついたりしながら、そこにあった社会に混ざって、そのせっかくの命をなんとか謳歌しようとして生きている自分。
その自分が、異性に対する思いについて自分を責めて、苦しい思いをしているのです。この人物を、離れたところからそっと客観的に見てみてください。

離れ方、見え方はそれぞれ好きなようでかまわないのです。
ご先祖の気持ちになって、自分を子孫として見てみてもいい。
遠く離れた神の世界から、その苦しむ人を見てあげてもいい。
命を燃やしながら頑張って生きているのに、「異性を変な目で見たらいけない」と考えて、恥じて小さくなっているひとりの地球人。

あなたは、そうして生きるあなたをどう感じますか。
あなたが神さまなら、そのあなたになんと声をかけてあげたいですか。

もしかしたら、そんなことで苦しまなくていいじゃないか!もっと好きなことに気を向けなよ!と思うかもしれませんね。あるいは、そのことで苦しんで生きていることに同情を感じるかもしれませんし、怯えながら過ごしている自分が、可愛らしく微笑ましく見えるかもしれません。なんなら、気にしないでガンガンいきなさいよ~!と思うかもしれません。

そのくらいまで、自分を離れたところからどーんとおおらかに見て(考えて)あげてください。
女性を見下している感覚だって、あなたがあなた自身を見下しているから感じられることなのです。あなたがあなた自身が女性であることを蔑んでいるから。だから女性を全般的に、自然な感覚で見ることができずにいるだけなのです。

今の自分の女性らしい感覚について、「まぁいいじゃないの!そんなもんそんなもん!」などとおおらかに思ってあげられる自分もいることが発見できたら、きっとそれは薄れてくるものなのです。

私は個人的には、男性の前で可愛くなっちゃう女性も、可愛いと思っちゃいます。ふにゃふにゃしているのだって、いいじゃないか~!それもまたかわゆいものでございますよ。というかね、いいのよ!それで思う存分モテておしまいなさい!というものでございます。我ら地球人、せいぜい生きても100年です。私たち、あっという間に散るのですものねぇ…

質問者さまも、どうぞご自分の色艶あふれる女性の魅力を押し殺さずに、堂々とふにゃふにゃすればいいんだ!と考えたりしてみてね。そうやって、自分らしさを禁じるのをやめてみると、さぁ、どうなるでしょうか。そこでどんな自分が出てくるのか、これをどうぞ楽しみにしてみて。あなたがあなたを恥じたり禁じたりするのではなくて、檻から出して解放して、自分で慈愛を持って見てあげるのがいちばんですよ。トライしてみてね。

可愛くて素敵なご質問を、どうもありがとうございました。
それではまたね。

毎日無料で書いておりますが、お布施を送っていただくと本当に喜びます。愛と感謝の念を送りつけます。(笑)