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ミチバタエッセイ

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ミチバタキッズスタッフや過去の出演者等によるエッセイをアップしていきます!
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記事一覧

「BUTTER」をベースに……、さぁて何が出来上がる? ー土屋清香

娘と私がはじめて「MICHIBATA KIDS」に遊びに行ったのは、かれこれ2年程前のこと。その後すぐに、ご縁あって「渋谷東しぜんの国こども園」に通わせていただくことになり、早いものでこの3月には卒園を迎えようとしています。

「渋谷東しぜんの国こども園」で過ごした2年間のうち、後半の一年はまさかのコロナ禍の中で過ごすことになり、この間「MICHIBATA KIDS」もなんと丸一年お休みに。でも、

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道端と私のあれこれ ー small alley cafe店長:三浦夏海

こんにちは!
ミチバタキッズが開催されるBUTTERのお隣にあるカフェ、small alley cafe店長の三浦です。

先日フジワラさんに、ミチバタキッズの準備室noteに何か寄稿していただけませんかと声をかけてもらいまして、意気揚々と連載する気で文章を書いて提出したのですが、とりあえず1回とのことだったようで。笑

"道端と私のあれこれ Vol.0" だなんてタイトルにつけちゃって連載する気

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「子どもの歌」 ーHara Kazutoshi

昨年子どもが生まれてからというもの、自分の子のみならず赤ちゃん全般をかわいく感じるようになった。道で赤ちゃんとすれ違うと自然と目が向いてしまうが、以前の自分にはなかった感覚である。
また、「赤ちゃん的なもの」にも反応するようになった。先日久しぶりに「ダイの大冒険」を読み返していたら、主人公のダイが頭身が低く丸々してて赤ちゃんぽくてかわいい、と感じたが昔読んでいた時には全く思わなかったことだ。
子供

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MICHIBATA KIDSとミチバタ音楽会と私 ー Hara Kazutoshi

MICHIBATA KIDSと聞いてまず思い出すのが、映画「大誘拐 RAINBOW KIDS」である。誘拐された老婆が頼りない誘拐犯達の計画を乗っ取り、自分の誘拐を成功させるという傑作クライムコメディであるが、風間トオルの違和感のある関西弁が終始気になる映画だ。
MICHIBATA KIDSも「大誘拐 RAINBOW KIDS」のように「ミチバタ音楽会 MICHIBATA KIDS」みたいにイベン

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世界のミチバタから その2 UK編 ー安永哲郎

今回はロンドンの様子を聞いてみます。
2年半前に行った際にはこの街が今のように深刻な事態に陥ることなど予想もできなかったわけですが、その時に出会ったのが台北出身のニッキ・シェンさんと香港出身のクリストファー・チェンさん。ふたりは「BEFORE BREAKFAST」というデザインスタジオをロンドンの北ハイバリーで運営し、主にリソグラフを使ったステーショナリーやペーパープロダクツを制作しています。プリ

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世界のミチバタから その1 スウェーデン編 ー安永哲郎

世界のミチバタから その1 スウェーデン編 ー安永哲郎

こんな状況なのでイベントとしてのミチバタはしばらく止まってしまったけれど、月に一度はメンバーで話し合いを続けています。
これまでの流れとこれからの予定はトクマルさんが整理してくれた通りですが、今朝も緊急事態宣言の一ヶ月延長が報じられたりなど、ここ最近の様子を見ているだけでもまだまだ出口の見えないトンネルを歩く日々は続きそうな予感です。
もう一年を越えようとしているこの状況下、みなさんはどのように過

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新年の挨拶 その2 ―トクマルシューゴ

前回の続きですが、

年始はいろんな音楽作りをしつつ、主に舞台の音楽を作っています。稽古場は緊急事態宣言でさらに時短になり、誰かがちょっとでも体調が悪くなると稽古は一旦中止になりPCR検査となってしまうという、戦々恐々のとんでもない状況が続いています。

仕事柄、ライブハウス、スタジオ、稽古場、撮影現場など密室では、文字通り密になってしまいます。そのなかでも「考え方の違い」は起きていますので、それ

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新年の挨拶 その1 ―トクマルシューゴ

これを書いているのは2021年1月中旬すなわち新年です。(「2001年宇宙の旅」から20年後の世界!)
「あけましておめでとう」がこんなにもモヤっとした言葉に感じたのは初めてです。

昨年2020年2月、自分が参加予定だったイベントの中止連絡が入りました。新型コロナウイルス感染症による影響で中止となったイベントとしては早い段階のものだったと思います。
3月に入ると、怒涛のようにライブイベント/フェ

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散歩のための散歩 ―藤原哲

歩くことが好きです。電車に乗ればすぐ着くところでもわざわざ歩いたり、行き先を決めずに散歩に出かけることもあります。いつから好きなのか思い出せませんが、そう言えば、小さい頃、保育園の「お散歩」はあまり好きではなかったように思います。先生に「〇〇公園まで行こう」といわれても、面倒だし、疲れるからいやだな〜と思っていたような記憶があります。(思えばすぐ疲れる子どもだった。。)

その時は、到着した公園に

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渋谷BRIDGE(と僕)の一日 ―フジワラサトシ

ミチバタ音楽会の会場「BUTTER」が入っている渋谷BRIDGEは、今から2年と3ヶ月前、2018年10月に東急東横線跡地に出来た施設です。渋谷、恵比寿、代官山の間に位置する土地柄もあり、毎日その時間帯ごとに通る人達は様々。今回はそんなBRIDGEの一日の様子を、僕の一日と合わせて記してみようと思います。

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9:00ごろ

B

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渋谷のミチバタを歩く Vol.3 ―齋藤紘良

マリー・シェーファーという音楽家をご存知でしょうか。
サウンドスケープ(音風景)を提唱し、音響生態学やサウンドデザインといったジャンルを大きく飲み込んで、世界のありとあらゆる発生音に意識ベクトルを向かわせた重要人物です。彼の著書「世界の調律」は、ブライアン・イーノのアンビエントミュージックと呼応し、クリストファー・スモールの「ミュージッキング」やバーニー・クラウスの「野生のオーケストラ」などに多大

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渋谷のミチバタを歩く Vol.2 ―齋藤紘良

 BUTTERの位置する東京都渋谷区新並木橋前。渋谷駅、代官山駅、恵比寿駅のトライアングルのちょうど真ん中に位置するこの場所は、”都心”といえども穏やかな路地の多い住みやすいところだ。
 渋谷東しぜんの国こども園(BUTTERの上階にある認可こども園)では自前の園庭を持たないため、むしろこの渋谷の街が僕らの園庭と考えられるように園内に大きなマグネット式地図を作成している。子どもたちと歩いたところや

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渋谷のミチバタを歩く Vol.1 ―齋藤紘良

僕の現在には物語がある。
体重にも身長にも、髪毛や眼の色、言葉づかいやクセにもある。
たとえ誰も気に留めない変化にも実はちょっとした話がある。

10月某日。
その日の朝は、秋の気候らしくぬるい気温だったので外出時に上着を持っていくかを少し迷った。
夕方は少し冷えるだろうと予想し、白いナイロンジャケットを羽織って家を出てみると外は清々しい風が漂っていた。
心地よい気分で渋谷東しぜんの国こども園を目

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ミチバタキッズ主催代表・齋藤紘良からのごあいさつ

みなさん、こんにちは。
ミチバタキッズ主催者の一人、齋藤紘良です。
2020年も残すところ残りわずかですがいかがお過ごしでしょうか?

2020年といえばコロナウイルスの大流行が代名詞となりましたが、
今までの生活や当たり前と思っていた日常を見直す時間としても記憶されていくように思います。

これまで定期的に続けてきたミチバタキッズは、4月の開催が中止となり再開の見通しが雲に隠れておりましたが、

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