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わたしが可愛いと感じたものを、可愛いと言われたときのしあわせ

 お気に入りのイヤリング。赤いビーズが散りばめられててキラキラ光る。わたしの広くて厚い耳たぶでもしっかり着飾ってくれる。友達が作ってくれていくつか買わせてもらったうちの1つ。

 前の会社の友達が、出会って早々、その友達と遊ぶときはまだ付けたことがなかったこのイヤリングに気づいて、「かわいい」って褒めてくれた。わたしはその日、オレンジブラウンのニットに赤いスカートを履いていて、スカートの色に合わせたかったのって伝えると、そうだと思ったって微笑んでくれた。

 その日の帰り道、最寄りのコンビニ。7年も住んでるんだから顔もお互い覚えられる。普段人見知りしないのにコンビニの笑顔が素敵な女性店長さんにはなんでか今でも人見知りしてしまい、この日もレジは店長さんだった。

 イヤホンの音を消してレジをお願いする。いち早く時代を先取って自動化したレジ、袋もエコバッグに自分で詰めるから、ちょっとしたコミュニケーションが生まれることはほんとに少なくなって寂しい今日この頃。

「耳、かわいいわね!」

 母と祖母の間くらいのご年齢のご婦人。笑顔の素敵なそんな人に褒められて、思わず赤面しながら笑った。

「友達が作ってくれたんです」
「えー、すごいねー!」

 友達を褒められて嬉しい気持ち、自分が好きで気に入って付けてるものを褒めてくれて嬉しい気持ち、幸せな休日の出来事。

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