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女は旅するたびに綺麗になる

免許がなくても楽しむ旅術
さくらんぼ娘編①

3日前に友人から「会社の音同僚の実家でサクランボの収穫手伝わない?」という甘い誘いを受けて、二つ返事で参加表明、サクランボの収穫をお手伝いに山形県天童市へ。
全くのなんの下調べもなく行き当たりばったりの旅で、宿は宿泊前日に銀山温泉に泊まりたいよねということで、ギリギリ予約。
9:24 東京駅発(山形新幹線つばさ131)
ガラガラの新幹線。車内で、今から行く天童市のことを調べる。
「もしかして、天童よしみのふるさとなんじゃない??」ということになり調べたら、天童よしみさんとは何の縁もゆかりもなく、
天童よしみさんは和歌山県出身ということを知り、だから那智ののどぐろ飴のCMしてるのかと、別の気づきがありました。
久しぶりの国内旅行梅雨真っ盛り。

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ラーメン消費量日本一!麺の国、山形

12:10  JR 天童駅下車
ここで、友人の元同僚のNさんが駅までお迎えに来てくれていました。
では、着いて早速、地元の名物を!ということで連れて行ってもらったのは、『元祖鳥中華』の食べられる文久元年創立「水車生そば」。お店は3階までありかなりの人数が入れますが、さすが老舗人気店で外まで行列。県外ナンバーの車もたくさん。

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私たちが3階に通されると、まさかの会議式配列。
これはコロナの感染防止策でしょうか。なかなか面白い絵面でした。
味は昔ながらのラーメンという感じで、万人受けでしょ!ラーメンに沢庵が添えられてるのも面白かった。
実は、山形って、県の人口に対してラーメンの消費量ナンバー1らしい。
やはり、来ないと分からない県事情。
こういう情報を得られるのも、実際に来てみて感じて知ることができる旅の醍醐味。

いざ収穫。収穫するためにやって来た。

腹ごしらえも済んだところで、Nさんの実家に連れて行って頂きサクランボの収穫のお手伝いにお邪魔しました!
Nさんのご家族は、お父様、お母様は公務員で、畑はNさんのおじいさまとおばあさまがお仕事されているとのこと。
このおじいさまに一瞬ご挨拶したのですが、その笑顔が最高でした。。
心のシャッターを何枚も押してしまったくらい。さすがに、会って初めて、「写真撮らせて下さい!」と言えなかったのですが、その笑顔は神々しくて、私、その笑顔を見にだけでも良いからまた山形行きたいなぁと思うほど。畑を耕すとこんな輝く人になれるのかな。
都会の煤が一気に振り払われた気がした。
収穫といえば、長靴。長靴履いて、カゴを持つだけでちょっとしたサクランボ娘になれた気がして、喜び勇んで畑に出かけました。
東京から雨がずっと続いていた新幹線の道中、天童市に入ると梅雨の晴れ間で青空が広がっていました。

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木の宝石箱やぁ!!

初めて収穫まえのサクランボの木を見てテンション青空に筒抜けました!
かわいい。とにかくかわいい。甘い。
ビニールハウス内にはたーくさんのサクランボの木があり、お母様とお父様の案内で、佐藤錦と紅秀峰の味の違いなど教わりながら案内して頂きました。
さくらんぼってどうして高価なのか知ってますか?
さくらんぼって、実はすごく手のかかる子なんです。自分で受粉ができないから、蜂に花粉を運んでもらって、それでも足りないから、人が一つ一つの木に、ハタキのようなもので花粉をつけてやるんです。
ここで育った子たちは、みんな大切に育てられたさくらんぼたち。
収穫されて、選定されて市場に出ていくのはまるでお嫁に出すようですね、、
山形県も、農業は高齢化が進み深刻な問題を抱えながら、こうしてNさんのおじいさんおばあさんのように皆さん丹精込めてつくっている野菜や果物。
毎年、さくらんぼ泥棒が出るなんて、本当に人で無しのすることです!
これからスーパーでさくらんぼを見るのも、なんだか愛しく感じるようになりました。

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取りながら食べる。食べながら取る。

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その他にも、ブルーベリーやシャインマスカット、ラ・フランスにニンニク・ナス・キュウリと、点在した畑にたくさんの果物と野菜。

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豊かなことだなぁ。
私には「田舎」というものがありません。
生まれた時から都会だし、渋谷の学校に通ってたし、祖母は大阪でうちよりもっと都会の真ん中だったし。
都会のない人たちが、今、地方につながりを求めている。土地と繋がり、人と繋がることで人生は豊かになると感じました。

お土産を倍頂く

強行スケジュールはあっという間に時間が過ぎて、収穫のお手伝いをするどころか、かえって色々案内して頂き、食べさせて頂き、全く都会のアラフォーは何の収穫の役にも立たずに名残惜しくお別れをしました。
「来てくれるだけで、おじいちゃんもおばあちゃんも3歳若返るから良いのよ〜」
そんな言葉をかけてくださった、お母さん。
お母さん、私たちが畑を見てる間に、私のもぎ取ったキュウリをもろきゅうにしてお土産にして下さいました。
そして、日本酒まで。『東北泉』『出羽桜』
どちらも東京で名高い銘酒です。ちなみに、日本酒好きなら一度は飲みたい『十四代』も山形のお酒です!
すっかりお土産を二人とも両手に抱えることになり、
さくらんぼ・ブルーベリー・ニンニク・キュウリ・日本酒・酒のあて・お菓子を手中に収めて、次の目的地に向かいました。
地方に来て精神の美しさに触れて、私たちは綺麗になる。
大地の恵・晴れやかな景色・雨の混ざった土の匂い、その全てを体で感じて、そして、何よりも人の優しさに触れて、
今、この瞬間幸せだなと思うこと。
旅は本当の意味で、女を美しくしてくれる。

さて、お次は車窓に揺られて美肌の郷へ

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同乗のおじいさん、畑とマッチした姿が一枚の絵のようでした。


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