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認知行動療法やコンピテンシーなど

他のエントリーで「意見や行動の背景には価値観がある」「価値観の形成には過去の経験が影響している」と書きましたが、それに近い考え方は、心理学の本や、人事の他の人からも聞きました。

認知行動療法

図は「こころのスキルアップ・トレーニング」さんから引用

心理学の本で知った「認知行動療法」。
「現実の受け取り方」や「ものの見方」を認知といい、認知に働きかけてこころのストレスを軽くしていく治療法を「認知療法」といい、認知に加え行動にも働きかけるのが「認知行動療法」だそうです。
認知には、何か出来事があったとき瞬間的に浮かぶ考えやイメージがあり、それを「自動思考」と呼ぶそうです。
認知療法や認知行動療法では、つらくなったときに少し立ち止まり、そのときの自動思考を、現実にそった柔軟なバランスのよい新しい考えに変えていくことで、ストレスを和らげる方法を学べるようにしていくそうです。

コンピテンシーやストレングス・ファインダー®️

私のいた会社では、管理職を対象にコンピテンシー調査をしたり、社員の多くがストレングス・ファインダー®️で自分の才能(=強み)を調べていました。

コンピテンシーとは、企業などで人材の活用に用いられる手法で、高業績者の行動特性などと訳されている。

出典:『ウィキペディア(Wikipedia)』

ストレングス・ファインダー®️は、177問の質問によるテストを受けることで、才能(考え方、感じ方、行動パターン)を測定し、34のストレングスの資質のうち、上位5つ(強み)を知ることができるもの。

出典:『クリフトンストレングス・テスト』

コンピテンシー調査やストレングス・ファインダー®️は、統計に基づき
「〜〜の質問に〜〜と答える人は〜〜の傾向が強い」
というものであり、ストレングスに至っては177問も答えるので、診断結果を見た人の納得度が高かった印象があります。
(社内で診断結果を使ったワークショップを数百人に実施した体験から)
(もちろん「全然当たってない」という人もいました)

これらの診断のメリットは、受けた本人が、自分自身を客観的に見ることができることですが、人事にとってのメリットは、多くの社員のコンピテンシーやストレングスを知ることで、診断をしていない状態であっても見たり聞いたりしやすい情報(意見や行動)から、考え方や行動特性(価値観)を推察しやすくなったということでした。
(詳しくは次の項で)

michi_540の使い方

michi_540の使い方

面談や面接など、相手のコンピテンシー調査結果やストレングス・ファインダー®️の診断結果を知らない時に、以下のようなステップで使っていました。

■聞く
・どんな出来事があったのか
・どんな行動をしたか
・どんな感情があったか
 (感情に寄り添う(同意はしないが共感はする)ことも忘れずに)

■推察する
・どんな価値観や自動思考がありそうか推察する
 (ストレングス・ファインダー®️の資質に当てはめてみる)
・わからない場合や似ている資質がある場合は、
 過去の経験やその時の感情を聞きながら推察の精度を上げていく

■提案する(相手に変化を促したい時)
・できるだけ特性に合わせた、行動や思考の変化を提案する
 (出来事や感情は変えられないので、行動や思考の変化を促す)


何かの参考になれば幸いです。
そしてもし良かったら、この記事への「スキ」や他の記事も読んでいただけたら嬉しいです。


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