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ヒトに関わる仕事は面白い

事業部門から人事に異動して、結局10年もいた理由です。

IT企業は人的資本しかない

約15年前にIT業界以外から転職し、入社前はこんな勘違いをしてました。
「IT企業って、いろんなことをプログラムがパーっと処理してるのかなー」
もうこんな勘違いしている方はいないと思いますが、、、。

入社してわかったのは、webサービスもスマートフォンのアプリもほぼ全部手作りだということでした。
誰かが企画を考え、企画書や事業計画書にして、要件定義して、仕様書を書いて、コードを書いて、デザインして、テストして、問い合わせに答えて、広告を販売して、、、これら全部手作業。

だからIT企業の事業成長には人的資本投資が不可欠だと気付きました。

<やること>
・ヒトを増やす・再配置する
・今いるヒトに成長してもらう(スキルやキャリアの観点で)
・組織(ヒトの集合体)を機能させる


ヒトについては先人の教えが多数あるが、それが全てではない

尊敬する上司に「ヒトに関わる学問(心理学・社会学・経営学など)は、自然科学とは違う社会科学だ」と言われました。

自然科学=対象の振る舞いが法則やモデルに影響しない
      例:月が地球を回る軌道は変わらない

社会科学=対象の振る舞いが法則やモデルに影響する
      例:「組織の成功循環モデル」の通りにいかない組織もある

ヒトや組織についても多くの研究がなされていて、企業の人材育成や組織開発で参考になる法則やモデルも多数あります。机上の空論ではなく、実際に似たような状況に何度も遭遇し、課題の特定や打ち手の検討に大変参考になりました。

ただ常に忘れないようにしていのは「ヒトと組織は社会科学」なので、モデルが適用できなかったり例外もある、ということでした。

自社や担当部門で起こっている事実を捉え、先人の教えを参考にしつつ、法則やモデルをカスタマイズしたり、違う法則やモデルが当てはまるのではないかと試行錯誤するのが醍醐味だと感じていました。


何かの参考になれば幸いです。
そしてもし良かったら、この記事への「スキ」や他の記事も読んでいただけたら嬉しいです。


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