自分の価値は、どこにあるのか?
休職を決めて数日。
会社に行かなくていいということで、ホッともしたけれど、やはり漠然とした不安がある。
お金や将来への不安。
こんな『お母さん』でいいのかなぁ…子どもに与える影響について、ただ気持ち的に落ち込むこともあった。
落ち込む時は何もせず、最低限のご飯と子どものお世話でいいと、心療内科の先生には言われたが、
何かしなくては!私が存在することの意義を見つけなくては!
と、大げさに考え、焦っていた。
私は、『仕事をしている自分』に価値があると思っていた。
だから、
仕事をしてない自分=価値がない
と、自分自身でレッテルを張っていたように思う。
この頃の私は、家にいることに対して罪悪感を持っていた。
なので、わかりやすく、『家事してるよ!』とアピールするために(夫にも自分にも)掃除をするようにした。
今まで、平日は仕事、休日は子どもの相手。
ワーママ&ワンオペ育児は時間がない!と、言い訳を呟きながら、今まで単純に苦手な掃除は後回しにしてきた。
でも、掃除というのは素晴らしい!!
やったら必ずきれいになる!
それが本当に素晴らしいところだと思う。
そして何より気持ちが良い。
溜まっていたいたホコリを捨てると、私の心も軽くなる気がした。
部屋を片付けると、私の気持ちも整理されるように感じた。
私にとって、ハードルが高かったのは、モノを捨てることだ。
よく考えると、もう必要のないものが、家にはたくさんある。
例えば、当時お気に入りだった服。高かった服。思い出のある服。クローゼットの奥にしまいこんであるけれど、おそらくもう着る機会はほとんどない。
でも、私はなかなか捨てられなかった。
時間がないのはタテマエで、理由は私の中にあったらしい。
私は、『子どもの頃から夢だった仕事につけた』という過去の成功に囚われ
それを失った『空っぽな自分』を着飾って、よく見せようとしている。
でも、少しずつ手放してみることにした。本当に少しずつだけど。
自分と向き合うには、エネルギーがいる。
私から『仕事』をとったら何が残るのか?
私に本当に必要なのは何か?
掃除とは、自分と向き合うことだ。
そこから、目をそらし続けてきたんだな…
ゆっくりと。本当にゆっくりとだけど、私はしばらく掃除をして過ごした。
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