オランダからこんにちは！＃30 ‐新型コロナウイルス続編‐

記事の中身に入る前に一言。

8月後半から体調を思いっきり崩してしまい、担当の金曜日にしばらく記事を投稿することができませんでした。待っていてくださった方がもしいたら、すみません…！

というわけでかなり遅れてしまいましたが、30週目の記事を公開しておきたいと思います。以下、本文です！

**********************************************************************

連載30回目。今週のテーマは再び世界各国の「コロナ事情」について。

前回、オランダのコロナの状況をテーマにした記事を書いてから、あっという間に5ヶ月ほどが経過しました。コロナが拡がり始めた初期のオランダの様子については、こちらからご覧ください。

今日は、その後オランダはどうなっているのか、現状や変わったことなどをお伝えしていきたいと思います。（*8月末時点での情報です。）

この記事は、あくまで私が見つけた範囲内での情報ですので、確実性は保証できません。最新の正確な情報が必要な方は、ご自身で外務省や大使館、その他の機関などのサイトで調べてみられることをお勧めします。

＊8月末時点での感染状況＊

まずは、1日あたりの新規感染者数の推移から見てみましょう。8月31日のオランダでのコロナウイルス新規感染者数は508人、感染によりこの日に亡くなった方は0人でした。

これまでの累計で、オランダ国内では約10万人がコロナウイルスに感染し、そのうち約6000人ほどの人が亡くなりました。

5月以降、死亡者数自体は減っていてその後も横ばいという感じですが、感染者数はロックダウン解除後にまたじわじわと増えてきてしまっているのが現状です。

＊世界と比較したオランダの感染状況＊

引用元：https://web.sapmed.ac.jp/canmol/coronavirus/index.html

上のグラフは、主要な国の人口100万人あたりの感染者数をまとめたものです。8月31日時点の累計で、オランダでは平均すると100万人のうち約4090人が感染しているという計算になります。

7月あたりまではロックダウンが功を奏して、感染者を1日数十人程度に抑え込めていたのですが、8月以降に人の動きが活発化したこともあって感染者が増えており、オランダには現在コロナウイルスの第2波が到達していると言えます。

＊1.5mの距離を保つ新しい生活様式＊

前回の記事で書いていた際は、ロックダウンの最中で家からほとんど出れない日々が続いていましたが、その後の6～7月頃から経済活動が再開され始めました。また、大学を除くすべての学校でも対面での授業を再開しています。

それ以降は、飲食店やお店なども人々が1.5mの距離を保てるように工夫をしながら、営業を再開しています。ほぼ全てのお店などでは、お客さんがソーシャルディスタンスを忘れないように、上の写真のようなステッカーやサインが貼られています。また、入り口にはアルコールスプレーや除菌ジェルなどが用意されています。

今もなお大人数での集会が禁止され、不要不急の出勤を避けて在宅勤務を続けるようにとの要請が政府から出ているため、完全に元の生活に戻ったわけではありませんが、当分はこの"新しい日常"に慣れ、コロナとなんとか折り合いを付けながら生活していくしかなさそうですね。

＊出国・入国＊

現在、日本からオランダへの入国については特段の規制がありません。日本を出国後、オランダに入国してからの行動についても制限などはされていないようです。ただ、オランダに入ってからはもちろんオランダで決められているルールを守らなければいけません。また、日本の外務省はオランダを含むヨーロッパ地域を、感染症危険情報レベル３「渡航中止勧告」と設定していますので、諸々自己責任となることは確実です。旅行を存分に楽しむためにも、残念ですが今は我慢時ですね…。

次は、オランダを出国して日本に入国するケース。

日本人の場合、オランダから日本への入国は認められていますが、全ての人に対してPCR検査が実施され、結果が出るまで自宅か空港内、検疫所が指定した施設で待機しなければなりません。

そして、これが一番海外在住者の頭を悩ませているところですが、PCR検査の結果がたとえ陰性でも、自宅や指定の宿泊施設などで14日間の自己隔離が必要とされています。保健所などの健康確認の対象者となるため、この14日間は一切外出することができません。

普段2週間、長くて3週間の日程で一時帰国している私が、もし今日本に一時帰国すれば、自己隔離以外ほぼ何もできずにオランダに戻らなくてはいけないという状況です。早く治療薬やワクチンなどが使えるようになることを切実に願っています。(涙)

＊おまけ＊

最後に、最近見つけた、

・お酒屋さんでのクスっと笑えるコロナ対策の写真
・各国の出入国状況が分かりやすくまとめられているサイト

の2つを紹介して、終わりにしたいと思います。