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デンマークのお宅を訪ねて-vol.1【前編】

無事にフォルケホイスコーレを卒業した私の次なる目的は、
”デンマークで暮らす”ことでした。

とはいっても9月から新しい学校に通うため、自分の家を探すには期間が短すぎるし、現地の人ですら家探しに苦労するデンマーク。
そこで、Airbnbで見つけたおばあさんの家に1週間お邪魔することにしました。

当日はおばあさんに駅まで迎えにきてもらい、最寄駅から車で10分くらい走らせると、自然の中にポツリと建つ築140年の素敵なお宅に到着。

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白い外観に色とりどりの薔薇が咲き、外観で既に感動。わたしの直感は間違えていなかったとホッとしました。

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窓を取り囲む満開の薔薇。

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玄関はアクセントになる赤色。可愛いハンギングのお花がゲストを出迎えます。

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扉を開けると刺繍の美しい椅子やお庭で採れた花が飾られています。
デンマークには日本のように靴を脱ぐ土間はなく、マットの上に靴を脱いだり扉の近くに靴を並べたり、その境界線は非常に曖昧。
おばあさんのお宅は土足スタイルでした。

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ここがゲスト用のリビングルーム。左に見えるのはボーエ・モーエンセンのスポークバックソファ。サイドテーブルの上にはポール・ヘニングセンのPH3/2。この照明は1920年代に発売された琥珀色のシェードが使われており、夜はとても温かな光でほんのりと部屋を照らしてくれました。
デンマークにはこのような不朽の名作の家具や照明がたくさんあり、今でも国民に愛され、代々受け継がれ、古さを感じさせません。

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窓辺には赤いお花。窓辺に植物を置くのは北欧の定番です。
ダンボールに積まれた本も、なぜか美しく見えるのはわたしだけでしょうか。

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ここがわたしが利用したベッドルーム。毎年インドに行くというおばあさん。ベッドカバーはちょっとだけアジアンテイスト。ここにはありませんが、大仏の置物もなぜか北欧で人気です。デンマーク人の友達曰くそれがあるとグローバルな人間だと思われるのだとか笑。もちろん好みもあると思います!

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こちらが専用のバスルーム。トイレにまで大きな写真が飾られ、ライトアップされている…そしてたくさんの植物も。
基本的にカーテンをほとんど閉めないデンマークでは、バスルームにもカーテンはありません。でも大丈夫、ここは緑に囲まれた場所ですから。

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専用のキッチン。家の中でわたしが一番好きな場所。
特に北欧のキッチンはシンクの前に光が差し込む大きな窓があるので大好きです。
日本で住宅の営業をしていた頃、ダントツで人気だったのがリビングを見渡せるカウンター型のキッチンでした。それだとどうしてもキッチンとダイニングと分断されてしまいます。壁付のキッチンなら外の緑を眺めながら作業ができるし、キッチンとダイニングの境界がなければ家族も協力しやすいと思うのです。

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食事スペース。いつもフレッシュな薔薇をおばあさんが届けてくださり、ここでキャンドルを灯しながら食事をしました。
この横にお庭に出られる扉があったので、いつもその扉を開けて外の空気を吸いながら、緑を眺めながら食事ができました。時々飼い猫のアラスカくんが様子を見にきてくれたりして…!

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このようにデンマークの田舎の緑に囲まれた可愛い家で、時々猫に癒されながらひたすらに料理とお菓子作りをしながら過ごした1週間。
これが自分の家だったらいいのにと何度も思いながら素敵な時間を過ごすことができました。
後編ではおばあさんのお宅を紹介し、”家とは何か?”という質問に対するおばあさんの答えをご紹介できたらと思います!

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
ぜひ次回もお楽しみに!

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