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英詩のマガジン2

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旧「英詩が読めるようになるマガジン」(2016年3月1日—2022年11月30日)の記事の避難先マガジンです。 〈定期購読マガジンが停止された後、マガジン内の記事は残り、購読され…
(旧マガジンの説明)英詩の実践的な読みのコツを考えるマガジン。【発行周期】月3回配信(他に1〜2回…
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#英詩

ディラン研究書解題(6)

※ 旧「英詩が読めるようになるマガジン」(2016年3月1日—2022年11月30日)の記事の避難先マガジンです。リンク先は順次修正してゆきます。 ディラン研究書を少しづつ紹介しています。今回は Robert Polito, 'Bob Dylan: Henry Timrod Revisited' を紹介します(論文)。ディランと引喩の関係を探る考察で、剽窃問題を論じるときに参考になります。 これまでに紹介した研究書は次の通りです。 「ディラン研究書解題(1)」 ・Chr

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[英詩]Bob Dylan, 'Workingman's Blues #2' 再訪(完全版)

※ 旧「英詩が読めるようになるマガジン」(2016年3月1日—2022年11月30日)の記事の避難先マガジンです。リンク先は順次修正してゆきます。 本マガジンの最初に取上げたボブ・ディランの歌が 'Workingman's Blues #2' でした(2016/03/22発行)。その時は1連だけを考えました。 今回、再びこの歌を取上げ、全体(8連+リフレーン)について考えてみようと思います。 この歌が収められた2006年の 'Modern Times' はディランにとっ

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[英詩]Derek Mahon, 'The Snow Party'

※ 旧「英詩が読めるようになるマガジン」(2016年3月1日—2022年11月30日)の記事の避難先マガジンです。リンク先は順次修正してゆきます。 【お知らせ】Asekoff の詩の日本語訳4行めに「空虚の」が抜けていたのに気づき、訂正しました。(2024年4月24日) 今回はアイルランドの詩人デレク・マホンの詩 'The Snow Party' を読みます。最近は毎月の本配信の2本目(書かれる詩)はシェーマス・ヒーニでしたが、マホンはヒーニと並び称されるアイルランドの現

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[英詩]伝統歌の基礎知識(2)——ボブ・ディランの場合

※ 旧「英詩が読めるようになるマガジン」(2016年3月1日—2022年11月30日)の記事の避難先マガジンです。リンク先は順次修正してゆきます。 秋風の訪れとともに歌を聴きたくなります。前回はポール・ブレーディの名唱 'Arthur McBride' を取上げました。今回はボブ・ディランの 'Blood in My Eyes' を取上げます。アルバム 'World Gone Wrong' (1993) に収められています。 このアルバムを見ると、'Traditional

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[英詩]Bob Dylan, 'One Too Many Mornings'

※ 旧「英詩が読めるようになるマガジン」(2016年3月1日—2022年11月30日)の記事の避難先マガジンです。リンク先は順次修正してゆきます。 ボブ・ディランの歌 'One Too Many Mornings' を今回は取上げます。1964年のアルバム 'The Times They Are A-Changin'' に収められた歌です。 クリストファ・リクスの研究書('Dylan's Visions of Sin', 2004)ではこの歌は「希望」(Hope)の章で論

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[英詩]Seamus Heaney, 'Fiddleheads'

※ 旧「英詩が読めるようになるマガジン」(2016年3月1日—2022年11月30日)の記事の避難先マガジンです。リンク先は順次修正してゆきます。 今回はシェーマス・ヒーニ(ノーベル文学賞を受賞したアイルランドの詩人)の詩 'Fiddleheads' (2006年)を読みます。詩集 'District and Circle'(2006年度T. S. エリオット賞受賞作品) に収められた詩です。日本人の名前が出てくるめずらしい詩です。 前回は 'Home Fires'「炉の

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[英詩]伝統歌の基礎知識(1)——ポール・ブレーディの場合

※ 旧「英詩が読めるようになるマガジン」(2016年3月1日—2022年11月30日)の記事の避難先マガジンです。リンク先は順次修正してゆきます。 こんにちは。暑い日が続きますが、いかがお過ごしですか。 英詩のマガジンの本配信です。今回は、伝統歌を通して英詩の基本的なところをおさえてみたいと思います。 英詩には全く関心ないよ、という方は、よろしければ次の歌だけでもお聞きください。こういう歌も英詩の中に入ることを知っていただければ幸いです。アイルランドのシンガー、ポール・

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ミューズ、あるいは詩人の妻

※ 旧「英詩が読めるようになるマガジン」(2016年3月1日—2022年11月30日)の記事の避難先マガジンです。リンク先は順次修正してゆきます。 ※英詩のマガジンの副配信です。 詩人の妻がミューズ(霊感を与える詩の女神)であるという話はよく聞く。 ボブ・ディランの妻セァラ(妻であった期間 1965-77)も、ディランにとってのミューズだとする伝記は多い。 セァラに捧げられた映画といわれる「レナルドとクララ」ではクララの役をセァラが演じている。 セァラがディランの詩

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[英詩]Bob Dylan, 'Like a Rolling Stone'

※ 旧「英詩が読めるようになるマガジン」(2016年3月1日—2022年11月30日)の記事の避難先マガジンです。リンク先は順次修正してゆきます。 【お知らせ】2-3連の韻律の記述を修正しました(20190110)。 ボブ・ディランの最もよく知られた歌の一つ 'Like a Rolling Stone' を今回は取上げます。1965年のアルバム 'Highway 61 Revisited' の歌です。 このアルバムのジャケットはいつ見てもかっこいい。ボブの視線は、見るこ

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[英詩]Seamus Heaney, 'Home Fires'

※ 旧「英詩が読めるようになるマガジン」(2016年3月1日—2022年11月30日)の記事の避難先マガジンです。リンク先は順次修正してゆきます。 今回はシェーマス・ヒーニ(ノーベル文学賞を受賞したアイルランドの詩人)の 'Home Fires' という2006年の詩を読みます。詩集 'District and Circle'(2006年度T. S. エリオット賞受賞作品) に収められた詩です。 英国ロマン派の詩人 William Wordsworth の妹 Doroth

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ブルーズの基礎知識(3) 'dust my broom'

※ 旧「英詩が読めるようになるマガジン」(2016年3月1日—2022年11月30日)の記事の避難先マガジンです。リンク先は順次修正してゆきます。 ボブ・ディランのフォーク音楽の基礎をつくったのが、バラッドとブルーズ。そのうち、ブルーズ詩の基本をおさえています。 これまでの2回で基本の型については一応おさえました。2AA の型が8割であること、行の真ん中に休止があることなどがそれです。 そうした型を駆使し、「真実」を分析する材料を聴衆に提供するのがブルーズだということを

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[英詩]Bob Dylan, 'Mr. Tambourine Man'

※ 旧「英詩が読めるようになるマガジン」(2016年3月1日—2022年11月30日)の記事の避難先マガジンです。リンク先は順次修正してゆきます。 ボブ・ディランの頂点とされる歌 'Mr. Tambourine Man' は、これまでの多くの研究にもかかわらず、定説がありません。「麻薬の歌」とする解釈は一貫してディランが否定しています(*)。では、いったい何をうたった歌なのでしょう。 (*)'tambourine man' は米国の俗語で「麻薬の売人」の意味がある。 ア

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[英詩]Seamus Heaney, 'A Hagging Match'

※ 旧「英詩が読めるようになるマガジン」(2016年3月1日—2022年11月30日)の記事の避難先マガジンです。リンク先は順次修正してゆきます。 今回はシェーマス・ヒーニ(ノーベル文学賞を受賞したアイルランドの詩人)の 'A Hagging Match' という2006年の詩を読みます。詩集 'District and Circle'(2006年度T. S. エリオット賞受賞作品) に収められた詩です。短い詩ですが、言葉の使い方にはっとさせられる詩です。 前回は 'Ho

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ディラン研究書解題(2)

※ 旧「英詩が読めるようになるマガジン」(2016年3月1日—2022年11月30日)の記事の避難先マガジンです。リンク先は順次修正してゆきます。 ディラン研究書を少しづつ紹介しています。今回はディラン百科的な書を二冊(いづれもグレイ著)と個別の歌を詳説した三冊の、計五冊。解題(1) では七冊紹介しました(Ricks, Herdman, Emerson, Shelton, Sounes, Wilentz, Yaffe)。 英詩のマガジンの副配信。 目次 ディラン百科(M

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