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#万葉集

令和が採られた序文

令和が採られた序文

2019年4月1日に新元号が発表された日の夜に次の文章を書いた。

この際、典拠とされる文書の画像を掲載した。これは、おそらく、メディア関係に配られた文書ではないかと思われる。

私の中ではこの〈書き下し文〉の中で一箇所だけ気になる点があった。

それは最後の「蘭(らん)は珮(はい)後の香を薫らす」のところだ。おしまいの「薫らす」の送り仮名が「らす」となっているのに引っかかった。これは、元の典拠で

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令和の典拠

令和の典拠

2019年4月1日に菅官房長官が新元号「令和」の典拠を読上げたとき、頭の中で何かがカチッといった。

それが何かは分らなかったが、深更になってやっと気づいたので、書留めておく。

引用文は漢文だが、人によって書き下し文が違う。さっと手許の本を見たら微妙に違う。

公式のものは次の通りだ(出典)。

この書き下し文とほぼ一致する文が手許の別の本で見つかった。『万葉集 全訳注原文付(一)』だ。これを著

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片づける

片づける

片づけることは単なる動作でない。

片づけることには何らかの感情がともなう。

考えてみればふしぎなことだ。その感情はプラスの方向が多い。スカッとする。気持ちいい。あーすっきりした。等々。片づけてマイナスの感情を持つとすれば、捨てたけどやめておけばよかった、捨てすぎて不便になったなど。

もう少し哲学的に考えれば、ミニマリスト的思考をおもうひともある。禅のような方向だ。持ち物を減らす。最小限の物し

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