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ドイツ生活102日目 2023/6/23 彼の実家

今日はケルンから電車とバスを乗り継いで約1時間くらいあるところにある彼の実家・おばあちゃん家に招待された。彼と一緒に電車で移動。

初めて使う駅で電車に乗る
ドイツでバスに乗るのは初めてだ
バスは綺麗だ
乗るバスはこれだった

バスに15分ほど乗っていると、フライドポテトの自動販売機を発見した。フライドポテトはアツアツがいいのだが、これは出来立てなのだろうか?

鮮度は怪しい

ドイツの一般家庭はとても庭が綺麗に管理されていて、この季節は花がいっぱい咲いていて綺麗だ。目的地のバス停で降りて、そこからまた10分ほど歩いた。

いちごの販売所

そして彼の実家に無事到着した!とても綺麗な家で、素敵なアートや置物、写真、絵が壁一面に飾られていた。物はたくさんあるのに、全部整理されていてごちゃごちゃ感が一切ない。
一部の界隈ではミニマリストが流行っているが、私はぜひこういう家を目指したいと思った。
物が少なければすっきり見えるのは当然だ。目指すべきは、素敵なものでたくさん溢れているにも関わらず、統一性があって見ていて楽しい部屋なのだ!
彼の部屋も絵やポスターが飾られていてオシャレなのだが、その理由がわかった気がした。彼の両親がとてもインテリアのセンスが良いのであった。

そして、日本から持ってきた「猛犬注意」のプレートをプレゼントした。
彼の両親は犬を一匹飼っているのだが、それを近所の人に知らせるため?のプレートを、世界各国の言語で集めるというのにハマっているらしい。

スペイン語、オランダ語、アフリカ?の言葉、などたくさんあった

とても可愛い犬がいた。本当に優しい目をしている。
あの猫も、この可愛らしいワンちゃんから学ぶことは多くあるはずだ。

猫派だったのだが、あの猫のせいで犬派になりそうだ

素敵な庭があり、そこでコーヒーと手作りティラミスをご馳走になった。
ケルンはどうか?ドイツは気に入った?など色々な質問を投げかけてくれた。

彼の実家では幼少期の写真もたくさん飾られていた。夫婦の写真、兄弟の写真、家族の写真、たくさん飾られていて愛に溢れている。

たくさんあった

日本の家族も、もちろん私の家族もとても仲がいいが、それとはまた違った愛情を感じた。彼の両親はとにかく彼の意思を尊重し、あまり厳しいことや反対意見などを言ったりしないような印象を受けた。
常に愛に溢れていて、彼の決めたことややっていることを全て受け入れるような愛情深さを感じた。
私が日本人、アジア人であることを気にしたりしないのかな〜とも思ったが、そんな感じは一切感じられなかった。息子の好きな人なら誰でもウェルカム、そんなような感じだった。

彼も私と一緒にいて、私に何かを強制したり、私を変えようとしたりしたことはない。目の前にいる人のありのままを受け入れて愛するという寛容さは彼が両親から受け継いだものなのだとわかった。
彼が自分を卑下したり偉そうにしたりもせず、いつもにこやかで優しく自然体でいるのも彼の両親からもらった性格なのかもしれない。
誰かを妬まず、悪口も言わず、ふわふわと天使のように生きている彼は尊いなと感じた。そんな子育てをした彼の両親もまた素敵な人たちだと思った。

両親の部屋を見せてもらったが、そこにもまたオシャレな家具がたくさん置かれていた。

素敵すぎる

これは買った後運び込む時に階段が狭くて運べないことに気がつき、クレーン業者を手配してバルコニーから運び込んだというこだわりの家具。

全てが素敵だ

ルームツアーの後は歩いて10分ほどのところにある森で犬を連れて散歩した。本当に広い森で、迷ってしまいそうだった。

いい子なのでリードなしで散歩できる

静かで綺麗な森で、犬を散歩している人がたくさんいた。
乗馬して通れる道もあるらしい。

かっこいい

そのあとは彼のおじいちゃんのお墓に行ってお墓参りをした。そこで彼のおばさん、いとこ、おじさん、おばあさんに初めて会って挨拶をした。
お墓の前で、彼のおばさんやおばあさんが「日本のお墓はどんな感じ?」「日本は火葬なの?」などいろいろ質問をしてくれたので、なんとか身振り手振りと拙いドイツ語で答えた。
Duolingoでたまたま「魚の埋葬」というストーリーを習っていて「埋葬 Bestattung」という言葉を知っていたので会話はなんとかスムーズに進んだ。

「あ!これDuolingoで習ったやつだ!」

彼のおばさんが「あなたのドイツ語の語彙力はすごいわね!火葬を知っているなんて!」と言われて、ついつい「Duolingoというアプリで…」と説明してしまいそうになったが、「いやいや、へへ…」と日本人特有の謎の濁し方で濁して終わった。

お墓参りの後は彼のおばあさん・おじさんの家に招待され、みんなでディナーをすることに。ここでもまたインテリアのハイセンスぶりに圧倒されることになる。

おいおいおい素敵すぎ
まるで森の中の美術館に来たよう

彼の両親の家のように、好きなテイストのものが統一感を持ってたくさん揃えられていて、物の数はかなり多いはずなのにごちゃごちゃ感が一切ない。
一つ一つが正確な審美眼で選ばれ、大切に管理されて家に置かれている。
こんな空間で生活してみたい。

これは婦人画報の世界ですわ
さりげなく壁にかけてあるカレンダーもオシャレだ
素敵すぎる

部屋の素敵さに圧倒され、あちこちをみて回って写真を撮った。
その後にはご飯ができるまでの間、みんなでおしゃべりをした。
「ドイツ語は難しい?」「日本では英語を習うの?」
などについて喋った。

彼の親族はみんな私を気遣ってくれて、積極的に日本や私について質問してくれたり、会話に入れないでいると要約して教えてくれたりした。
そうこうしているうちにおじさんとおばあさんが準備してくれていた夕食が完成した。

ソーセージを庭で焼いていた

ソーセージ、ジャガイモサラダ、パン、ザワークラウトなどが用意されていた。
彼のお母さんが「これは典型的なドイツ料理よ」と紹介してくれた。
本当に美味しかった。

このポテトサラダが絶品だった

会話が盛り上がり、夜になったのでそろそろ解散することに。
綺麗な部屋から出たくなかったが、せめて写真を撮りまくることに。

全てが素敵だ
誰がいつどこで買ったのか、聞けばよかった
立派な美術館ですわ
ここでは寝転べない

そして別れの時。おじさん・おばあさんの家でのディナーだったので、2人は家に残り、それ以外はそれぞれの家に帰ることになる。
ここで発生するのがドイツ特有の、出会い・別れの際のハグだ。
日本だとこういう大人数の集まりでは基本的にみんながなんとなく円形に並び、一人一人に向けてではなく、なんとなく全体に向けてバイバーイと手を振って去ることが多い。

だがドイツでは一人一人がハグをして簡単に一言声をかけて会話をするのが通例だ。
今日は全員で9人だったので、合計で36回のハグが行われることになる。
だが私と彼、彼の両親、彼のいとこ家族、彼のおじさん・おばあさんはそれぞれ同じ家に一緒に帰るためハグは行われない。

玄関では総当たりのリーグ戦のようにハグ大会が行われる。
わかりやすく説明するためにハグのリーグ表を作ってみた。
赤マルの部分が実際にハグが行われたことを示す。

これはすごい試合(ハグ)数だ

ハグだけで終わるわけではなく、「ありがとう、気をつけて帰ってね」の後に「いつまでケルンにいるの?」「来年までです」などの会話が続く。
なのでこのハグリーグが始まってから終わるまでかなり時間がかかる。
リーグの終盤になると会場を見渡して、対戦しそびれている相手がいないか確認をする。

これはもっと大人数になったら一体どうなるのか、興味がある。

とにかく今日は彼の家族や彼のルーツ、ドイツの一般家庭の食事やインテリアを垣間見ることができてとても嬉しかった。
招待いただきありがとうございました。

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