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現代人のストレスは"予測"が最大の原因である

今回は、
「心身が健康で有意義に価値ある人生を過ごす」ための心理学として、
ストレスを減らして幸せに過ごすための考えを紹介。
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いつも時間に追われている感覚。。

老後のお金の不安。。

自分のしたいことができない。。

そんなストレスを抱えている人は多いのではないでしょうか。

これらのストレスは、
私たち現代人の生活スタイルである"予測"が原因であると考えられます。

1.予測によるストレスとは


私たちは日々予測しながら生きています。

超高齢化社会を迎える日本はどうなるんだろう?
今のうちに投資や貯金して備えておかないと。
今日の晩御飯の献立どうしよう?

すべて予測の一つです。

共通しているのは、
どれもが先が見えない不安を解消するために、
いま、この瞬間から考えている点
です。

内閣府が発表した国民生活に関する世論調査(令和4年10月調査)によると、

不安を感じることとして、

「老後の生活設計について」63.5%、
「自分の健康について」59.1%
「今後の収入や資産の見通しについて」57.1%
「家族の健康について」(51.5%)

と、半数以上の人が不安を覚えています。

このデータからも、私たちは先の見えない
不安に対して意識して生活していることが分かりますよね。

2.予測ストレスを強くする原因


こうした予測するストレスを強くする原因は、

・パソコンやスマートフォンによる情報過多な生活。
・最高の選択を求めすぎて選択肢多くなり選択疲れ。
・失敗をして後悔したくない、損をしたくないという気持ちの強さ。

などが考えられます。


私たちはお金や時間を払えばあらゆる物が手に入る可能性を持っています。

そんな可能性やかけがえのない資産を無駄にしたくないと、
あらゆる情報を求め、集めて精査し、決断していきます。

これは、
時間を「過去~現在~未来」という一直線の流れで捉えており、
過ぎ去ってしまった時間は二度と戻らないという認識
があるため、

私たちは常に予測を働かせて時間を有効活用しようとして、
知らず知らずのうちにストレスが溜まっているわけです。


当たり前のように感じているかもしれませんが、
こうした時間の捉え方は人間だれしもが持っているわけではありません。

日本一の文献オタクを自称する作家、
鈴木祐氏の著者「YOUR TIME」という時間術について語った本によると、

現代にも残っている狩猟民族のサン族は、
世界の変化を「一定の周期で繰り返すもの」として捉えているそうです。

例えば、
友人に子供が生まれたとして、
この状況を他人に伝える時、あなたは何と伝えるでしょうか。

「友人が子供を授かった」
または、その友人との関係性を交えたエピソードを交えながら唯一無二のエピソードとして語るでしょうか。

サン族の場合、
同じ過去が何度も繰り返されるという時間軸で生きているため、
「友人に子供が現れる現象がまた起きた」
という表現になるとのこと。

こうした一定周期による時間軸で過ごしているサン族について、
20年以上生活を調べ上げた人類学者のジェームズ・スズマンは、
「サン族は”必要なときに必要なものを得られる”という絶対的な自信を持ち、それゆえに時間の不足に悩むこともない」と結論づけました。

つまり彼らにとって時間は、
一度過ぎ去ってしまったら二度と手に入らないものではなく、
一定の周期で繰り返されるものという価値観を持っているため、
予測というストレスは生まれないと考えられます。

彼らのような時間の捉え方からも、
私たちが予測ストレスを強く感じてしまうのは、
現代特有の時間の捉え方と、時間=有限であり取り返しのつかないことだから後悔しないようにしなくてはいけない。
と、タイパ、時短意識が強くなっている事が原因と言えるのではないでしょうか。

…なんだか、ゲームの攻略サイトを読むときに、
「取り返しのつかない要素について」と検索していた自分を思い出しました。。

3.予測によるストレスを減らすには

現代に生きるためには、
急に一直線の時間軸の生活スタイルを断ち切ることは現実的ではありません。

そのため「情報を減らす時間を意識的に作ること」
ここから始めるのが効果的です。

【情報を減らす時間を作る】
・デジタルデドックス日を作る
・*退屈な時間を取り入れる
・時間を気にせずノープランで出掛ける。

退屈な時間とは何もしないわけではなく、
あなたがつまらなそう、退屈そうだと感じることを1日5分でいいので取り入れることです。
例:瞑想、

こうした時間を作ることで、
「一直線の時間軸の生活から離れる」
「何かを得ようとするのではなく、ゆっくりと流れる時間の中でふと興味深さを感じる」
といった体感時間を増やせるため、

時間に縛られない人生の余白の楽しみ方や、
些細なことに興味深さ、楽しみを見出せる感性を養うことができ、今まで感じていた予測ストレスの減少が期待できるでしょう。

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私たちの生活は豊かに楽になっていくのと同時に、
最新であった技術や価値観があっという間に古くなるなど、
変化するスピードが速くなってきています。

だからこそ私たちは損をしないように、もっと安心したいという気持ちで、予測をして時間を有効活用したいと考えます。

しかし、そのスピードについていけなくなる時、
私たちはストレスを感じてしまいます。

なんか疲れたな。。なんもしたくない。。と、
今まで頑張って時間や自分と向き合った人こそ情報を減らす時間を作り、

人生の余白、無駄と思える時間すら好きになれるようにな生活を取り入れてみてはいかがでしょうか。


※本NOTEで使用している画像は、「みんなのフォトギャラリー」及び「フォトAC」より抜粋、使用しております。

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カウンセラーや寝具コンサルとしても活動しています。

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