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いい姿勢をキープするためには○○を働かせよ!~問題解決編~

どうも、みっこです。


前回の記事で、
美姿勢をキープし続けるためには
3つの感覚入力がポイントですと解説しました。

なぜ猫背が改善しない?意外な原因3つを解説|みっこ@骨盤とちつケアセラピスト (note.com)


この中で最後に話した
「体性感覚」について深堀りしていこうと思います。


体性感覚は大きく2つあります。

1つめは表面にある皮膚が センサーの「表在感覚」
2つ目は関節や筋肉や腱がセンサーの「深部感覚」です。

表在感覚は、文字の通り表の感覚です。
触れたときに「柔らかい」「痛い」「あつい・冷たい」など指先の皮膚から感じることがありますよね。その時に活躍します。

そして深部感覚は、位置や振動などを感じる感覚です。
例えば目をつむったままバンザイをしたとき。
「高く上がっている」「耳のあたりまで」「左右同じ高さ」とかって、目からの情報でもなく、頭の傾き(前庭感覚)でもなく、筋肉や関節からの動きが脳に伝わることでわかると思うんですね。
これは「深部感覚」がしっかりと働いているということです。

この表在感覚と深部感覚をあわせて「体性感覚」なのですが、これらがうまく働いていないと、姿勢のキープが難しくなります。
その理由は自分が今、どんな姿勢をしているかが分からないことと関係しています。

とある論文では、ヒトの感覚入力のうち、
体性感覚が70%を占めているとの報告もあります。


そしてこの体性感覚を鍛えるために必要なこと、
美姿勢をキープするために、ここを鍛えよ!
という部分について解説していきますね。



姿勢キープのセンサーはどこにあるの?


こんなにも感覚の中で重要な体性感覚ですが、

「猫背が治らない」と悩んでいる人は
この体性感覚のセンサーが弱くなっている可能性があります。

運動不足なので関節に刺激が入らない。
そうなると、筋肉や腱が動くことではたらくセンサーに情報が送れなくなります。この経験不足の積み重ねによって、「自分がどんな姿勢になってるか」ということがフィードバックされなくなるのです。

とまとめました。


では一体、このセンサーとやらはどこにあるの?ということですが、
それは いわゆる「インナーマッスル」と呼ばれる筋肉にあたります。

インナーマッスルとは、
からだの内側にある筋肉たちのことです。
このインナーマッスルに筋紡錘という、
筋肉を測るセンサーが多いのです。


なのでエクササイズ をする時も、
キツイ負荷をかけて息を止めながら行うような
ハードな運動はオススメではないのです。
アウターマッスル優位の運動では
インナーマッスルを働かせることができないからです。


楽だけれどもしっかりインナーマッスルを刺激できる運動。
これが筋紡錘をしっかり刺激し、
たくさんの情報を与えてあげることに繋がります。

インナーマッスルはからだの表面からは見えない・触れない筋肉です。
特に体幹で例えると『インナーユニット』があります。
横隔膜、腹横筋、多裂筋、骨盤底筋。



これらを意識して姿勢改善させるためには
このような細かいコントロールする自重エクササイズ
とっても有効的になってきます。


正しく働かせてる?初心者が見落としがちな落とし穴


インナーマッスルを鍛えればいい!
ということは分かったかと思います。


しかし、Youtubeやインスタで検索して出てくるエクササイズをマネするだけでOKとならないのが落とし穴なのです。


その理由は、「見ただけで簡単に再現することが難しい」
からです。


普段からインナーマッスルを使えていない人が、
「こうやって曲げて、動かしたときに効いています!」
と言われても代償動作(エラーの動き)が出てしまいます。


動かしやすいところでカバーしてしまう癖がついているからです。
だから正しく動く・動かすことが出来ているかはとても難しいです。


そのために必要な解決策はひとつ。
そのエラーを指摘して、正しく動かせるように
「教えてくれる」ひとの存在なんですね。


本当にこの姿勢・感覚・運動方向でいいのか。
正しく働かせているのか。
適宜指摘してくれるセラピスト・トレーナーの存在が必要です。

インナーマッスルを正しく働かせてこそ、
脳に「体性感覚情報」としてフィードバックされます。
この積み重ねで姿勢改善やキープできる力に繋がっていくのです。


正しく伝える人がいること。
そしてグループレッスンよりも、
マンツーマンでフィードバックがあるとより効果が出やすいのも
この理由です。


姿勢改善の近道は整体よりも○○○ケア!

「姿勢を良くしたい」
「産後の骨盤矯正」など、
プロに姿勢改善をお願いすることもあるかと思います。


気持ちいいですし、
自分でやるよりもプロ目線で治療してもらう方が、
近道な気がしますよね。


でもその選択肢が実は「遠回り」だったりします。

その理由の一つに「寝ているだけ」ということが問題です。
動かない=他動による運動になります。


勝手に身体がほぐされて、
勝手に筋肉が和らいで、
ヒトの力によって骨格が修正される。


これすべて「他力」なので、
「感覚への入力」はほとんどない状態です。


からだを動かすことで得られる「深部感覚」や、
自分で動いて力を入れることがないので、筋力もつかない。
結果、すぐに逆戻りする可能性があります。


なので自分で動いて修正していくこと。
これが姿勢修正の一つのポイントです。

まとめ

ここまで姿勢改善に必要なのは「運動」だけじゃなくて
「感覚」も必要であること。


そのために凝り固まっている
・目(眼球運動)
・頭(平衡感覚)
・体性感覚入力
が必要になっくることを解説しました。


本章ではさいごの「体性感覚」にフォーカスしてまとめてみました。
大事なのは「自分で動かすこと」
そして「インナーマッスルを働かせる」こと、
「正しく運動できているか指導してもらうこと」
になってきます。


自分自身でカラダを動かすことで
脳にフィードバックがいき、使い方が分かるようになる。
収縮している感覚が分かると自分で運動できるようになる。
今どの位置・姿勢になっているか分かるようになる。

全て感覚が「強化」されたことによるものです。

筋肉が鍛えられるなら、
感覚も研ぎ澄ますことができるはず!


ぜひ意識してみてください。


最後までお読みいただきありがとうございました。
みっこ

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