ローカルメディア運営について考えていること
このコロナを機に、ローカルメディアサイトの運営を始めた。
当初は自前のサイトで立ち上げたが、一つの地域としてではなく、近郊も含めた一つのエリアとしてブランディングした方が影響力が強いとし、紆余曲折ありながらもそのエリア内の一つの地域担当として、ブランドののれん分けを受けた。
(一部メディアでは、僕らから運営を懇願した、と書かれているものがあるが、それは事実と異なる)
一つのエリアとして展開していくことの効果はそれなりにあった。
個人では到底叶わない場所でのプロモーションも実現し、大手のメディアにもいくつか掲載された。(Yahoo!やJR駅内外でのポスター展開など)
金銭的コストをほとんどかけずしてのこの波及効果はかなりのものだと思う。
なぜ実現ができたのか。
それは、発起人の信用とコネクションを広さ、大きさもとより、非営利運営という点も大きかったのではないかと思う。
この状況下における社会のための奉仕精神を買ってくれている。
いいことだと思う。
が、しかし。
コロナの収束はしないにせよ、共存というカタチで徐々に徐々に日常へと戻りゆく中で、立ち上げ当初と同じ意気込みで運営いくのはいかがのものか。メディア自体の価値も長く続かない、と感じている。
コロナ渦限定でのコンテンツではなく、長く見据えたまちのポータルサイトを目指している。なので、今後の在り方を考えなくてはならない。
メディアサイト運営の今後を考えるとき、業界は全く違えどサブスクリプションの映画サービスを思い浮かべる。
NETFLIXやamazon primeやHuluとかね。
日本への参入が一番早かったのは確かHuluであった。既に一定の認知度、利用者数がある中で、満を持してNETFLIXが入ってきた流れを覚えてる。
今さら感さえ漂っていた中ではあったが、NETFLIXは一瞬でシェアを取っていった。
同じ動画配信サービスで、同じような価格帯。
一体なにが差をつける要因になったかといえば、"独自コンテンツ"だと思う。
その後にamazonも独自コンテンツを拡充して、圧倒的なシェアを伸ばしている。
参考
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000003354.000005875.html
話は戻って、僕らのローカルメディア。
業界や内容は違えど、他人のコンテンツを集約して手元のデバイスに届けることにおいてはやっていることは、極端な話変わらないと思っている。
緊急事態宣言下において、不要不急の外出が制限された中での"他人のコンテンツを集約"には十分の価値があったが、今はどうだろう。
長い運営を見据えたときにやっぱり、ここでしか知られない情報、つまりは"独自コンテンツ"が必要になるのではないかと…いや、絶対必要だろうと考えている。
しかし、このメディア運営における約束はボランティア。
サイト自体の収益化できず、広告費も取れず、予算がゼロという状況は今後の運営においてとてもネックではある。
しかし、サイトは単なるイチ手段とし、「地域の盛り上げ」という本来の目的に立ち返れば、お金の引っ張りようはあるのではないかな、と最近の運営を通して感じている。
助成金だったり、イベントの開催であったり。
そのための信用を築くためのツールとして使っていくべきだと、自分は考える。
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