心と体のセクシュアリティの大切さ
フランス人の義両親は、結婚45年ほど経ち、義父が定年を迎えておりますが、寝室を別にするという発想はなく、ダブルベッドで仲良く眠っています。
彼らにとって、<寝室を別にする=離婚の危機>という意味になるようで、いつもラブラブというわけではもちろんなく、お互い不満もあるようですが、それでもカップルとしてのスキンシップをとても大切にしているのが感じられます。
反対に、私の両親は、私が物心ついた頃から、父のイビキがうるさいとの理由で寝室を別にしておりますが、仲が悪いとか離婚の危機ということはなく、もう50年以上連れ添っています。
両親の間に甘いムードを一度も感じたことはありませんが、日常にハグやキスの習慣のない戦前生まれの日本人の夫婦にとっては、こうやって離婚せずに連れ添うことが大切であり、それが愛の形なのだと思います。
離婚が当たり前でなかった戦前生まれの世代の方にとっては、スキンシップや愛の言葉を交わすことがなくても、それでもなんとか夫婦の形を保ち、家族愛という絆で添い遂げられているのだと思いますが、戦後生まれの我々の世代も、そのような親世代に育てられてきているので、結婚して家族になってから、特に子供が生まれてからのカップルとしてのセクシュアリティを軽んじる傾向があるように思えます。
*セクシュアリティは定義は多岐にわたり使い方が難しいのですが、ここでは以下のような意味で使っています。
セクシュアリティ(Sexuality)
「人々があるモノ・コトを性的と感じている事態そのもの」を指している言葉です。生物学的な性別、性自認、性的指向、性的嗜好、生殖・・・などの様々な概念が含まれています。
1999年の世界性科学会議(香港)で採択された「性の権利宣言」は、以下の文章から始まっています。
“Sexuality is an integral part of the personality of every human being.”
(セクシュアリティとは、人間ひとりひとりの人格に不可欠な要素である)
狭義の性行為だけでなく、性と欲望にかかわる人間の活動全般を指す語。ただしこの語は「セックス」や「ジェンダー」と複雑に絡み合っており、厳密な定義は困難である。セックスは生物学レベルの営みを、ジェンダーは文化的性差を指すとされるが、セクシュアリティはそのどちらをも含み、生殖、快楽、恋愛、自己表現といった多様な領域にまたがっている。
真面目と称される日本人に、意外と不倫やダブル不倫をされている方が多いのも、家族となったカップルに甘い時間が少ないということが関係しているのかもしれません。
子供が生まれて父と母になったとしても、男性として女性として求められることがなくなると、誰でも寂しさが募ってくるものだと思います。
その心の隙間を埋めるために、家庭の外に何かぬくもりのようなものを探してしまうのかもしれませんね。
本日は、私が愛読しております、アメリカ在住の卑弥呼さんの記事をご紹介させていただきますね。
🔗 セクシャル(Espoir サバンナキャットと優雅なアメリカンライフ)
卑弥呼さんがこの記事で触れられているように、たとえ結婚のご縁がなくても恋愛の楽しかった時間は記憶の宝物となります。
失恋の痛みが怖くて恋愛に臆病になっている女性は、失うことばかりにフォーカスされず、恋愛期間を十分に楽しまれてはいかがでしょうか。
恋愛は魂の学びであり、愛のレッスンです。
本気で愛して終わった恋ならば、それがたとえ傷ついた経験でも、人生を彩る素晴らしい経験となり、女性としてだけでなく人間としての深みを与えてくれるのだと思います。
また男性の方々も、卑弥呼さんが記事の中で書かれているように、お仕事でストレスが多くたいへんだと思いますが、ストレスのために健全な欲求さえない事を自然だと思われずに余裕のある生活にシフトすることを検討してみてくださいませ。
そして家庭の外に、刹那的なぬくもりや愛情を求める前に、まず出会った頃の奥様のことを思い出して、たとえ今、奥様が家事や子育てで余裕がなくてイライラしていることがあっても、それは奥様の本来の姿ではないことを思い出してあげてくださいね。
愛のある優しい結婚生活のために、以下の記事も参考にしてみてくださいね。
元記事:心と体のセクシュアリティの大切さ(ミカリュス・ブルガリスの心の薬箱)December 19, 2016 21:31:06 テーマ:恋愛・結婚
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