流されない自分でいるために - 情報を選び取れる自分になろう
時代は変わりました。
昔、昔、まだテレビもなかった時代がありました。
その時代の人は、自分が選んだ書物から知識を得ていました。
どの家庭にもテレビがある時代が来て、皆が同じ番組を見るようになりました。
そこに描かれていることは、マスを対象とした情報であり、見ている人、ひとりひとりに必要な情報ではなく、集団としての方向性、こうであるべきという幸福の形、現代生活に必要だと思わせる商品などで構成されており、皆が同じものに憧れ、それを追求していくという時代が創られてきました。
インターネットの時代が来ても、その大きな流れは変わらず、テレビや新聞・雑誌などのマスメディアで得ていた情報を、ただ単にネットから仕入れているというだけの違いです。
インターネットは、テレビに比べて、欲しい情報へ自分からアクセスしているという感覚はありますが、欲しい情報を探してどんなに長くネットサーフィンをしても、時間だけがどんどん奪われていき、堂々巡りになってしまう経験をしたことも多いのではないでしょうか?
その理由は、誰か他の人の体験はその人の体験であり、参考にすることはできても、自分の中の深い部分を癒すことはできないからなのです。
巷には、こうすれば幸せになれる、こうすれば子供が成功できる、こうすれば素敵な男性に出会える、などというハウツーが出回っていますが、どんなにお金を払ってセミナーやサロンに参加しても、誰かの成功体験や失敗体験を共有することができても、そしてそれが自分の慰めになったり、新たな決意をするきっかけになったりはしますが、自分の中のコアな部分に変化が起こらない限り、その場だけの高揚で終わってしまい、また鬱々とした時間に戻ってしまうのではないでしょうか。
本当に必要な情報はインターネットの中には見つからないことが多いのです。
ただ、ネットの中で、それぞれの琴線に触れる何かに出会えることがあります。
私たちはこの現在社会で、情報の海の中で溺れそうになりながら、何かを掴みたくてさまよっているのかもしれません。
私がこうしてブログを通じて発信し続けているのも、そこに集まってくださる方との交流が、私にとって広い海原の中でふと安らげる救助船の役割をしてくれていると感じているからです。
流されない自分でいるために、内観の時間を大切にしながら、琴線に触れる情報だけを上手に選びとれるようになれば、不思議なことに必要な情報が自然とやってくるようになると感じています。
そうなったとき、もう情報の取捨選択すらする必要はなくなっていくのだと思います。
<追記>
2017年9月にブログでアップした記事です。
インターネットのサーチエンジンはとっても賢いので、その人が興味・関心のあるテーマの事柄がリストに上がってくるそうです。
なので、テレビのように受け身ではなく、主体的に読むもの、見るものを選んでいるつもりでも、意外と狭い世界の中で、似たような思想に取り込まれてしまうこともないとは言えないのです。
ネット上で、<みんなが言っている>と言ってもそれはその人と同じようなタイプの人たちの意見だったりするので、なかなか箱の中から抜けられない人もいるようです。
そんなときは、一旦、外からの情報をシャットダウンして、自分との対話を大切にしてみてください。
そして、そのとき感じたことをノートに書きだしたり、自分のメディア(ブログなど)で発信したりすることで、パズルのピースが埋まっていったり、絡まっていた糸がほどけていくことがあります。
その上で外のものを取り入れると、情報の取捨選択ができやすくなり、自分にとって要らない情報に振り回されることもなくなっていくと思います。
土曜の夜のパリのカフェ。
ポンピドゥーセンターとレ・アールの間くらいにあるカフェです。
元記事:情報の取捨選択(ミカリュス・ブルガリスの心の薬箱)
September 13, 2017 09:53:06 テーマ:気づき
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