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☆本#504,5 正義「マスカレード・ゲーム」出生「希望の糸」東野圭吾著を読んで

「マスカレード~」はシリーズ4作目。ほかは未読で、関連の映画も未視聴。本作は書き下ろしで長過ぎず。
「希望の~」はある事件をめぐる3家族のつながりと、事件を追う刑事ともう一つの家族とのつながりを描く。


「マスカレード~」の方は、舞台がふたたびホテル。
ある事件を調査中だった刑事の新田は、会議室に呼ばれる。自分を含め3人が担当していた事件に繋がりがあり、交換殺人の可能性が浮上したという。そこで、かつて同僚だった先輩の本宮、女性刑事の梓と共に捜査することになる。
そんな中、尾行していた被疑者の一人がホテルにチェックインし、ほかの被疑者もそのホテルに来たことから、なにか起こるのではと判断し、新田が潜入捜査をすることになる。
独自の正義の定義を持つ梓が違法すれすれの行動を続ける中、容疑者が知り合ったと思われるサイトが見つかり…。


最後の新田の判断がちょっと微妙。


「希望の~」は冒頭に、汐見家が二人の子供を自身で失うシーンから始まる。夫婦は相談して、もうひとり子供を持とうと不妊治療を始める。

料亭旅館の女将、芳原亜矢子の父親はがんで入院しており、もう化学療法も手術も意味がない状況にある。そんな中、父親の親友から連絡があり、父親の遺言書を読むことになり、ある事実を知る。

刑事の松宮は喫茶店の店主の中年女性、花塚弥生が店で刺殺されていた事件を担当することになり、調査を始めると、誰もがあんないい人はいない、という。
そんなある日、松宮のもとに見知らぬ名前の女性から連絡が来る。それが、芳原亜矢子だった。

松宮は最近接触があったと思われる花塚弥生の元夫と、店の常連だったと思われる男性を訪ねる。その過程で、意外な人が犯人として自首するが、その真相がわからない。そこで、さらに捜査を続ける。
他方、芳原亜矢子と対面し、芳原家とのつながりや知らされていなかった事実、その背景を知り…。


最近読んだ海外のミステリーは多層どんでん返し系で、最後の10%ほどでいつも新たな展開があったけど、これも最後に意外な事実が明らかになる。






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