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本#104/105 村上春樹訳「大聖堂」「愛について語るときに我々の語ること」レイモンド・カーヴァー著を読んで
以前、「ささやかだけれど、役に立つこと」を読んだことがあったけど、それほど記憶に残らなかった。
その後、偶然この話をオーディオで聞いたけど英語だったからか、それほど心を動かされなかった。
今回、この話はタイトルを変えたり、肉付けされたりしていることを知り、どちらの本にも入っているのをじっくり読んで、遅ればせながら良さに気付いた。
村上春樹が作った「小確幸」という造語はこの話から来ていて意味は、小さいけれど確かな幸せ、だったと思う。
この短編は、作家が何度か書き直しているので、大筋は同じでも、省略や加筆があって同じではない。ので、オーディオのほうも終わり方というか、区切り方が少々異なる。
ひとつの物語をここまで修正・発表する作家って聞いたことない。
先日読んだイーユン・リーも、カーヴァーの作品に影響を受けているようだけど、確かに近い世界観は感じられた。
深みのある本。
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