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☆本#454 螺旋「硝子の塔の殺人」知念実希人著を読んで

医師の一条は、自身が受け持っている患者、神津島が主宰する怪しい宴に参加する。場所は、神津島の屋敷で、硝子館。ゲストはほかに、名探偵、刑事、小説家、編集者等、5名。館にはほかに、執事、メイド、料理人が働いている。

冒頭、一条が犯人として拘束されている場面から始まる。

一条は目的をもってこの宴に参加していた。
目的を果たした後、なぜかまた殺人が起こり、一条は自身の罪をその犯人に擦り付けるため、名探偵の助手になるが…。


意外な展開と、ミステリー好きの登場人物が集まっているので、日本の80年代以降のミステリーの傾向・流れ等も出てきて興味深く、著者が楽しんで書いた作品という印象。先日読んだイギリス作家の本も、ミステリーの編集者が主人公だったので、クリスティのポアロを書いていたころの裏話や、西欧のミステリー作家の話が出てきて興味深かった。こっちも多分著者は楽しんで書いた印象。

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