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☆本#491,2 「十角館の殺人」「黄金の囁き」綾辻行人著を読んで

先日読んだ若手作家の小説で著者の館シリーズが出てきて、興味を持ったので他の作品と合わせて読んでみた。
確かに90年代に出版されたミステリーに設定等が影響を及ぼしていそう。

「十角館~」は大学生が主人公。大学のミステリ研の7名が、昔事件があったという十角形の奇妙な館に、コネを使って滞在することになり、一人また一人と殺されていき…。
一方、元ミステリ研の江南(かわみなみ)のところに不可解な手紙が届く。差出人の名前から、死んだ後輩の父親と気付き、四重殺人を思い出す。その父親は既に亡くなっているはずなのだ。興味を持ち、調べ始めていくと…。


「黄昏…」も、大学生が主人公。
医大生の翔二の兄が急死する。ベランダから誤って落ちてしまったらしい。その死に不信を抱き、元予備校講師の占部に相談し、兄の友人らに接触する。彼らと兄が遊んでいる様子を見ていた子供のころの記憶と、その際、誰かをいじめていたような感じを少しずつ思い出していく。が、その兄の友人らも殺されていき…。


こういう日本のミステリー系の解説って、たまに微妙なのがある。若干、大げさというか。中でも、普段書いたことがない人が頼まれて書いた場合とか(上記作品は違うけど)。
海外ミステリ系だと、ネタをばらさない程度の内容説明、著者の説明と現在の執筆等まとめてあって、個人的に、無駄がなくていいなと思う。


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