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映画「ゴーン・ベイビー・ゴーン」を観て

2007年アメリカ映画。監督がベン・アフレックで、彼の弟が主人公の探偵を演じる。

ボストンで、4歳女児が行方不明となる。母親は麻薬の中毒とまでいかなくても常用者。伯父夫妻が主人公とそのパートナー兼恋人の探偵事務所兼自宅にやってきて、捜索を依頼。ふたりは専門が自らの失踪した者の捜索なのでしぶしぶ引き受け、警察に情報をもらい、彼らと連携しながら捜索を開始する。子供は誘拐されたと想定し、容疑者をあたるも見つからず。ドラッグディーラーと駆け引きをするも、子供は死んだと結論付けられる。
でも、警察の言葉に違和感を感じた主人公は、依頼主の伯父を問い詰めると、違った展開が隠されていて、結末に続く。

ベン・アフレックはボストン出身なので、白人中流以下がリアルに描かれているのだろうと思われる。アメリカは、国土の北側には比較的黒人は少ないようなので、この映画の中でも白人が主流。地元バーという感じの店では、おそらくこの映画みたいに普通にドラッグを売っているところもあるんだろうな、地元民しか知らない的な。

ベン・アフレックの初監督作品のようだけど、脇を固める役者がモーガン・フリーマンやエド・ハリスと手堅い。エド・ハリスは見た目がなんか違うなと思ったら、原因は髪型だった。
原作がハードボイルド・ミステリのジャンルで、内容的に笑顔のシーンはほぼない。主人公が笑ってるのって2回?シリーズものの4作目らしく、原作のほうもちょっと気になった。著者は「ミスティック・リバー」ほか、映画化された作品もいくつか。

途中から子供が見つかるのかという観点から、どこで子供が暮らした方が幸せなのか、という考えにシフトしていく。正しいと思う内容は、結構ひとによって違う、とか、いろいろ考えさせられる。子供の人格形成に影響を与えるのは、環境だといわれているし…。

この映画はいろいろ賞をとったようだけど、演技のほうでは、子供の母親役の女性がとったらしい。映画の中ではこういう母親ってアメリカにはいそうだな、という程度の印象だったけど、女優の記者会見かなにかの写真を見たら役の欠片もなく、見た目からきっちり演技してたんだなと思った。まあ当然かもしれないけど。

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