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☆本#258,259,260 対極「アカシア香る」「別ればなし」藤堂志津子著、「2020年の恋人たち」島本理生著を読んで

アカシアと別れ話は、展開が対極で、作品の世代が違うってのもあって作家同士の描く内容が対極だった。

「アカシア~」の主人公はこの著者の中ではよくあるタイプで、男性にもてるけど依存しない。母親の介護で退職し帰郷後、母の死を得て、同窓生との出会いもあり、ふたたび求められて以前いた職場へ復帰する。

「別ればなし」は、二兎追うものは一兎も得ず、な話。主人公が誠実な男性っぽい。していることはそうでもないけど。

「2020年の~」は、主人公が著者の映画化された作品の女性とすこし被る部分がある。ので、子供のころ男性に性的にみられる、ということの影響はこの著者のひとつのテーマか?愛人の子であるということの呪縛は果たしていつか解かれるのだろうか。連載物だったせいか主人公がもてるんだけど、この呪縛がある限り足かせになりそうだ。

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