マガジンのカバー画像

418
ジャンルにこだわらず読んだ本あれこれ。
運営しているクリエイター

#読書記録

☆本#608 復讐「解剖学者と殺人鬼」アレイナ・アーカート著を読んで

米国人著者のデビュー作。 法医病理学者レンと連続殺人犯のジェレミーのパートが交互につづく…

☆本#607 圧力「いい子のあくび」高瀬隼子著を読んで

中編1作と短編2作。表題は中編。 中編。 主人公 直子は会社員。 ある日、自転車とぶつかり…

☆本#606「世界のニュースを日本人は何も知らない4」谷本真由美著を読んで

シリーズ1が興味深かったので4も読む。 本作は著者が訪問した都市の描写が(おそらく)意図…

☆本#605 人生「秘密の花園」朝井まかて著を読んで

江戸時代の曲亭馬琴が主人公で語り手。 ページ数は多く、若干記録的。 冒頭、息子の嫁の描写…

☆本#604 罪と罰「身代わりの女」シャロン・ボルトン著を読んで

初めて読む作家の作品。 先日読んだスコットランドが舞台の他の作家の作品同様、非勧善懲悪的…

☆本#603「世界のニュースを日本人は何も知らない」谷本真由美著を読んで

いつか読もうと思っていた本。2014~2019年に書かれた内容。なんとなく気になっていたことが、…

☆本#602 可逆性「闇夜に惑う二月」アラン・パークス著を読んで

刑事マッコイ・シリーズ2作目。 マッコイの子供時代のトラウマ、マレーとの関係性等も描かれる。 語り手は彼だけで、ミスリードも。 1973年2月。スコットランド、グラスゴー。 冒頭、殺人シーン。 マッコイは殺人現場のビルの11階に階段で上がると、胸に言葉が刻まれ、ひどい状態の死体が。マッコイは、3週間の休暇中(前作の影響)だったが、同僚が不在で1日早く呼び出された。 死体は、サッカーの若手スターのジャクソン。ギャングのボス、スコビーの娘エレインの婚約者だった。 捜査開始後

☆本#601「血塗られた一月」アラン・パークス著を読んで

刑事ハリー・マッコイシリーズ1作目。 3作目から読んだので、本作を読んで周りの人間関係理解…

☆本#600 負の連鎖「教誨」柚月裕子著を読んで

30代前半の主人公、吉沢香純は東京拘置所を訪れる。知らない間に自身と母親が身元引受人になっ…

☆本#599 戦後「インビジブル」坂上泉著を読んで

著者の本は初読み。 戦後、警察が自治警と国警に分かれていたころの話。 事件と同時進行で自治…

☆本#598 「出会いはいつも八月」G・ガルシア・マルケス著を読んで

著者は没にしたけど、家族の意向で出版された、認知症によって著者が執筆できなくなる直前の時…

☆本#597 作中作「ボストン図書館の推理作家」サラーリ・ジェンティル著を読んで

著者はスリランカ生まれのオーストラリア人。 本作の登場人物もオーストラリア人の作家ハンナ…

☆本#596「誰も悲しまない殺人」キャット・ローゼンフィールド著を読んで

著者の本は初めて読む。本作は賞にノミネートされている。 語り手は、リジーの章では殺害され…

☆本#594-5 「ナイフをひねれば」アンソニー・ホロヴィッツ、「ザ・メイデンズ ギリシャ悲劇の殺人」アレックス・マイクリーディーズ著を読んで

「ナイフを〜」は著者自身が登場する、ホロヴィッツ&ホーソーンのシリーズ4作目。 ホロヴィッツはなかなか心の内を見せてくれないホーソーンとの新たな契約更新をしないと決め、ホーソーンーにそれを伝える。 ホロヴィッツは舞台の脚本を書き、その舞台が地方でうまくいったので、ロンドンで公演することになる。 舞台初日、コメントが厳しい劇評家スロスビーが呼びもしないのに娘と打ち上げに参加し、いけ好かない態度をまき散らして去る。嫌な気分になったホロヴィッツと演者は、飲みなおすため劇場に向か