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☆本#608 復讐「解剖学者と殺人鬼」アレイナ・アーカート著を読んで

米国人著者のデビュー作。
法医病理学者レンと連続殺人犯のジェレミーのパートが交互につづく。

舞台は湿地帯の多いニューオーリンズ。
殺人鬼ジェレミーは自宅の地下室で男女(マットとケイティ)を痛めつけている。彼らは狩りのためにジェレミーが捕まえてきた。
医学校2年のジェレミーは、生物学研究室のパートナーのエミリーを次の獲物として狙っている。

レンは、午前2時に呼び出される。現場には女の死体が。2週間前にも、別の若い女性の腐乱死体が見つかっていた。

ジェレミーはエミリーの隙を狙って襲い、自宅の地下室へ。
薬で眠らされていたエミリーが目覚めるとなぜか外に。モニターで彼女の様子を見ていたジェレミーは、スピーカー越しにゲームの話をする。ジェレミーから逃げることがゲームだと。
エミリーはケイティと出会い、ふたりで逃げようとするが、途中出会ったマットがジェレミーに射殺され、次にケイティも。エミリーは重傷を負うも…。


最近読んだ西欧のミステリ系では犯人がサイコパスのパターンが多かった。今回ジェレミーもそうで、殺害が残忍。
著者は解剖技師として働いているらしく、レンの仕事ぶりの描写がリアル。ほかに謎の多い事件を取り上げて解説するポッドキャスト番組のホストもしているとか。
本作は終わり方が微妙と思ったら、第2作(英語版)が9月24日発売予定だった。


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