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ジャンルにこだわらず読んだ本あれこれ。
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2021年8月の記事一覧

☆本#228 やっぱり「ルワンダでタイ料理店をひらく」唐渡千紗著を読んで

著者はリクルート出身なので、30歳バツイチ子持ちで起業するのは目新しいことじゃない。けど、…

☆本#227 平等に不幸 「あなたには帰る家がある」山本文緒著を読んで

二組の家族が偶然知り合い、ひと悶着が起こる話。と言うと、シンプルな感じだけど、もちろん複…

☆本#226 やっぱり危険 「スマホ脳」アンデシュ・ハンセン著を読んで

スマホは便利だけど、依存している人はSNSで他者と比較して落ち込んだりも多いらしく、著者は…

☆本#225 「浮遊霊ブラジル」「とにかくうちに帰ります」津村記久子著を読んで

どちらも短編集。前者も後者も表題作がよかった。 前者の表題作は、町内会で海外旅行に行こう…

☆本#224 人柄からレシピまで「厨房から台所へ」タサン志麻著を読んで

レシピ本でもあり、著者の家族、料理学校、フランス留学、語学勉強、結婚・夫・子どものことも…

☆本#223 古びない「夏への扉」ロバート・A・ハインライン著を読んで

著者は1907年生まれで、この作品は1956年に発表されたSF小説。冷凍されて未来で目覚めるとか、…

☆本#222 「アウトサイド」マルグリット・デュラス著を読んで

著者の1957年から80年までの23年間にわたる新聞・雑誌記事・エッセイを選んでまとめたもの。 印象的だったのは最初の「花を売るアルジェリア青年」。 移民の子が花を売りに街頭に立つと警官が取り締まりに来る。路上に落ちた花を街の人が買って、お金を彼に払う。次々と。花は完売され、彼は警察に連れていかれる。 ジャンヌ・モローの言葉。 誰にでも襲ってくる不安。 孤りっきりになりたいの。いつもとても不安なのだけれども、誰もわたしを安心させられないことはわかっているわ。 画家フラ