☆本#222 「アウトサイド」マルグリット・デュラス著を読んで
著者の1957年から80年までの23年間にわたる新聞・雑誌記事・エッセイを選んでまとめたもの。
印象的だったのは最初の「花を売るアルジェリア青年」。
移民の子が花を売りに街頭に立つと警官が取り締まりに来る。路上に落ちた花を街の人が買って、お金を彼に払う。次々と。花は完売され、彼は警察に連れていかれる。
ジャンヌ・モローの言葉。
誰にでも襲ってくる不安。
孤りっきりになりたいの。いつもとても不安なのだけれども、誰もわたしを安心させられないことはわかっているわ。
画家フラ